バンコク郊外賃貸
バンコクは賃貸住宅がたくさんありますが物件は都心ばかりではありません。
バンコクの郊外にも賃貸住宅があります。
バンコク郊外は都心と比べると日本食を提供するレストランや日本語の通じる病院や薬局などがほとんどない不便さはありますが、都心部のような交通渋滞が少なく、ごみごみした感じもないためのんびりと暮らすには最適で、家賃も都心部と比べると格安の物件が多いメリットもあります。
本記事はこれからバンコクで住宅を探す方のために郊外の賃貸住宅について紹介します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコクの郊外賃貸物件のエリア
バンコクの位置は、東にはスワンナプーム空港が位置するサムットプラカーン県、北部はドンムアン空港の先のパトムタニ県とその西側にノンタブリ県、バンコク西部のナコンパトム県と南西部のサムットサコーン県が隣接しています。
ここでは、これら隣接する県の特徴について紹介します。
1.サムットプラカーンエリア
バンコク中心部から東に向かうBTS(高架鉄道)が走り、隣接する県としてはもっとも交通の便が良いため沿線にはたくさんのコンドミニアムが建てられています。
その中でもバンコクのBTSウドムスク駅からサムットプラカーンのサムローイ駅周辺に集中しています。
このエリアの主要道路のパタヤ方面に通じるバンナーチョンブリロードに面して国際展示場や大規模なショッピングモール、デパートなどがあり、再開発予定地にはタイで最も大きなショッピングモールが建築中でこれからも発展していくエリアです。
バンコク郊外の賃貸住宅が最も多いエリアで、日本人もたくさん住んでいます。
2.パトムタニ・ノンタブリエリア
パトムタニ県はバンコク北部に東西に長い県で、コンドミニアムがあるのはドンムアン空港の北側のランシットと言うエリアです。
2021年に国鉄のバンコク始発駅になるバンスー中央駅が完成して、ランシットまでレッドラインと言う高架鉄道ができました。
この鉄道はこれまでの主要道路と並行して走るためバンコクへの移動が格段に便利になりました。
また、パトムタニ県は学園都市でたくさんの大学があり、北部には「ナワナコン」と言う工業団地があります。
この工業団地には日本の大手メーカーがたくさん入居しているためここで働く日本人にとっては今後発展していくパトムタニ県は生活しやすいエリアと言えます。
ノンタブリ県はMRT(地下鉄)のタオプーン駅からパープルラインという高架鉄道が接続してバンコクの中心地までが便利になりました。
沿線のバンコク寄りのエリアにはコンドミニアムが建てられています。
このエリアは一戸だけの建売住宅も多く日本の郊外エリアと似ていて静かな環境の住宅地です。
3.ナコンパトム・サムットサコーンエリア
どちらの県もバンコクとは主要道路でつながっていて、鉄道としては国鉄が走っていますが、本数が少なすぎて便利とは言えません。
バンコクに来るには車になり渋滞も激しいためこのエリアからバンコクに働きに来るタイ人は他の県と比べて少なくなります。
また、コンドミニアムも建てられていますが他のエリアと比べるとかなり少ない数です。
日本企業も海に面したサムットサコーンには食品メーカーの工場がありますが、その他はほとんどないためあまり日本人が暮らしていないエリアです。
このようにバンコクの郊外には賃貸住宅が建つエリアがありますが、日本人が暮らしやすいところになるとバンコクから続くサムットプラカーンのBTSの沿線と言えます。
また、仕事でバンコクの北部に勤務する場合にはランシット周辺もありますが、コンドミニアムの数はまだ少なく買い物をするところもあまりないため、快適な生活をするにはまだ時間がかかりますが、今後移住するには住みやすい場所になると言えます。
バンコク郊外賃貸住宅の家賃
タイの賃貸住宅は日本と同じように郊外に行くほど安くなります。
バンコク都心部は日本人に人気のスクンビットエリアのプロンポンやトンロー、シーロムエリアは突出した家賃の高さで、これら人気のエリア以外はそれ程高額ではありません。
その中でも郊外の賃貸住宅は若干安くなりますが、コンドミニアムのブランドやBTSなどの駅からの距離によって異なります。
また、郊外のコンドミニアムは新しい物件が多く、以前に建てられたものよりも部屋のサイズを小さくする傾向があります。
では、バンコク郊外の賃貸住宅の家賃はどのくらいになるのでしょうか。
郊外の賃貸住宅の平均の家賃としては、日本人が比較的たくさん住んでいる前出のBTSウドムスク駅からサムローイ周辺までのコンドミニアムで、1ベッドルームの部屋が約30㎡で10,000~15,000タイバーツ(約35,000~52,500円)2ベッドルームの50㎡で25,000~30,000タイバーツ(約87,500~105,000円)くらいになります。
このコンドミニアムにはプール、ジム付でバンコクから遠くなるほど家賃は安くなります。
バンコク北部や西部のパトムタニやサムットサコーンのエリアはコンドミニアムの数が少なくなりますが、サムットプラカーンの家賃よりも1~2割くらいは安くなります。
また、新しい物件が少なく若干建築年数が経ったコンドミニアムが中心です。
バンコクの郊外住宅のメリットとデメリット
バンコクの中心部に住む場合と郊ではメリットとデメリットがあります。
メリットとしては家賃が中心部よりも安く、近くに大型スーパーマーケットがあれば生活に不自由することはありません。
さらにBTSなどの鉄道網が通じる場所であれば、渋滞に巻き込まれることなく移動ができます。
バンコクの交通量は激しく世界で最も渋滞の激しい都市と言われるだけに、渋滞が回避されるだけでも生活の負担はだいぶ減ります。
デメリットとしては、日本食が手に入るところや日本語が通じる病院や薬局などがないことです。
バンコクで日本食が食べられるレストランは地心部に集中して郊外にはほとんどありません。
バンコク都心部の大型私立病院では日本語通訳が常駐しているところがいくつかあります。
薬局は日本人が暮らすスクンビットエリアのプロンポンやトンローでは日本語が通じるところもあります。
このように日本食が食べたくなった時や病気などの時にはバンコクの中心まで行く必要があります。
また、学校に通う子供が一緒の場合には日本人学校が遠くなるため郊外の賃貸住宅は不向きを言えます。
バンコクの郊外の賃貸住宅の探し方
バンコクで賃貸住宅を探すには、自分で探す、インターネットで物件を見つける、不動産会社で見つけるなどの方法があります。
自分で探す方法は実際に部屋を見て決めることができる確実な方法です。
しかし、慣れないタイで条件に合う住居を見つけるのは大変です。
その中でもスクンビットのプロンポンやトンローには日系の不動産会社がたくさんあります。
物件は不動産会社の周辺だけでなくも前出のBTS沿線まで豊富に有りますので、限られた時間の中で探すには最も有効な方法と言えます。
他のエリアの場合でも相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
バンコクの郊外賃貸について紹介しましたが、バンコクではプロンポンやトンローに日本人が集中して居住しています。
言葉の問題がクリアできて、日本食が手に入りやすいなどがあり便利なエリアと言えます。
一方では、家賃は他のエリアと比べて非常に高額で誰でも住めるわけではありません。そのような時には家賃が安い郊外住宅に住むという選択肢もあります。
郊外住宅と言っても鉄道が走る沿線であれば、慣れないと利用するのが難しいバスなどを使うこともないため不便さは感じないでしょう。
よりよい住居を見つけるためには、現地の日系の不動産会社の情報を参考にしてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。