バンコクの新築物件2022年最新版!

バンコク新築物件2022年版

バンコクのペット可の賃貸住宅の実態を大公開!

タイの首都バンコクの街並みはコンドミニアムやオフィスビル、ホテルなどの高層建築が林立しています。

地震のないバンコクでは30階以上の高層建築が至る所にあり、訪れる外国人を圧倒します。

街の中心部の多くはオフィスビルですが、中心から少し離れたエリアになると住居として使用するコンドミニアムが殆どです。

これだけ多くの高層建築は日本では見ることができない光景で、バンコクの特徴と言えます。

バンコクは「タノン」と呼ばれる幹線道路から「ソイ」と呼ばれる脇道に入ることができます。

以前はソイにも高層のコンドミニアムが建てられていましたが、現在ではソイは道幅が10m以上でなければ8階以上の建物が建てられないため、新築の高層コンドミニアムは幹線道路沿いに集中して建てられています。

このようにバンコクはコンドミニアムが非常に多い都市ですが、2022年の新築物件はどのような状況なのでしょうか。

こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。

バンコク不動産・賃貸アパートはスックリビング

現状のバンコクのコンドミニアムの販売状況

バンコクの新築物件2022年最新版!

バンコクのコンドミニアムの戸数は全体で65万戸と言われます。

そのうち成約済は55万戸で約84%の成約率になります。

これだけの未成約の物件がありながらもバンコクでは至る所で高層ビルの建築が行われており、その中にはコンドミニアムも多く含まれます。

バンコクでは約10万戸の未成約のコンドミニアムの部屋がありながら、新しいコンドミニアムが建築されていますが、その実態はどのようになっているのでしょうか。

バンコクのコンドミニアムは2019年を境に、新規販売が減り始めて2020年は販売戸数が約4,200戸と前年より78%ほど減少と言う結果になりました。

そして、成約件数は約1,400戸と33%ほどになりました。

この原因は、これまで作りすぎた物件の販売とコンドミニアム自体の売り上げ不振があげられます。

また、新規の販売戸数は95%がバンコク郊外で、都心部はほぼなくなっています。

販売価格は平米あたり40,00070,000タイバーツ(約14万~245千円)とリーズナブルな価格になり、平米あたり150,000タイバーツ(約52万円)を超えるような高級コンドミニアムは見ることができません。

今後については2022年の中頃からは不動産市況が持ち直すと予想されていますが、それでも都心部においての新築コンドミニアムの販売は厳しい状況と言えます。

新築コンドミニアムの販売が都心部で減少した理由

バンコクの新築物件2022年最新版!

2019年までバンコクでは至る所でコンドミニアムの建設ラッシュが続いていました。

建設はバンコクの郊外だけでなく、都心部のスクンビットやシーロムなどのエリアでもこれまで空き地や古い建物を取り壊して高層のコンドミニアムが建てられています。

コンドミニアムを購入するのはほとんどがタイ人ですが、新たにバンコク以外のエリアから移り住んできたのではないため、それまで住んでいた住居を売却して新しいコンドミニアムに移り住むことになります。

そうなると中古の物件が増えだして、新築よりも安い価格で購入できるので初めてコンドミニアムを買う人たちには中古物件に人気が集まり新築が売れなくなりました。

このように、コンドミニアムを作りすぎたために在庫が増えすぎたことと、タイの経済不振が新築コンドミニアムの販売が減速した理由と言えます。

郊外のコンドミニアムの販売状況

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2022年は都心部ではコンドミニアムの建築はほぼなくなりましたが、バンコク郊外では依然として新築のコンドミニアムの建築と販売が続けられています。

バンコク郊外は都心部と比べると販売価格が安いためまだ需要は望めそうです。

また、バンコク郊外へはBTS(高架鉄道)などの路線の延長や新しい路線が生まれたことで、都心部までの交通が便利になっています。

その中でも人気のエリアはバンコクから東に延びるBTSスクンビット線のオンヌットから先のエリアとバンコクの西北部に位置するMRTパープルラインのノンタブリエリア、BTSシーロム線でチャオプラヤー川を越えたトンブリなどは、今後も発展する可能性のあるエリアで、都心までの交通の便がよくなったことからコンドミニアムも多く建てられています。

しかし、この先になると極端に不便なエリアになるため、2022年ではこの辺りまでがコンドミニアムの人気のエリアと言えます。

しかしながらこれまでバンコクの郊外は、外国人の投資家などがコンドミニアムの値上がりを見込んで投資してきましたが、この数年の値上がりの鈍化で投資したものの、希望の価格では売れないことから投資家の購入意欲は減ってきていると考えられます。

今後予想されるコンドミニアムの状況

バンコクの新築物件2022年最新版!

新築コンドミニアムの今後の販売状況については、これまで述べました通り鉄道の沿線のコンドミニアムの販売が比較的好調に推移すると予想されます。

これまでバンコクのコンドミニアムは、タイ人が住居として使用するとともに、タイ人や外国人が投資目的で保有しているケースが多くありました。

特にBTSスクンビット線のオンヌット駅から先のエリアは今後の値上がりが見込めるため、希望の価格になるまで保有して賃貸住宅として貸し出す方法です。

しかし、タイのコンドミニアムの購入件数が鈍化して、売却するまでの期間部屋を貸し出しても2021年以降帰国する外国人の数が増えたため借りる人も少なく、賃貸価格を下げても借り手がいないので、安価な金額で売却してもなかなか売れない状況が続いています。

欧米人でリタイアした人に人気のあるパタヤではコンドミニアムの立地によっては完売する物件もありますが、リゾート地でないバンコクでは、外国人駐在員の住居として魅力がないと、賃貸で借り手を見つけるのは簡単なことではないと言えます。

2022年の大規模プロジェクト

バンコクの新築物件2022年最新版!

バンコクのコンドミニアムの状況は販売が縮小傾向にありますが、その中で2022年以降はバンコクの大規模コンドミニアムの販売も計画されています。

対象となる物件は「ONEBANGKOK」と呼ばれ、タイの大手財閥のTCCグループ傘下の会社が手掛ける物件でバンコクでは最上級のオフィスや外国の一流ホテル、商業施設や芸術文化施設、高級コンドミニアムが入る複合施設になります。

場所はルンピニ公園の東側で在タイ日本大使館から至近距離のところに183万㎡の敷地で、このオフィスでは5万人が働く見通しと言われます。

コンドミニアム事業では3社が入居して1社目の供給販売戸数は建物の上層部に110室の予定で24ベッドルームで130㎡以上の広さになります。

購入者の割合は7割がタイ人、3割が外国人を見込んでいるところではバンコクでも最も高級なコンドミニアムになる事が考えられます。

これは民間が請け負うプロジェクトとしてはこれまでのバンコクでは最も大規模と言われ、2019年に工事が施行されて2025年に全ての工事が完工する予定です。

バンコクの新しいランドマークになる事は間違いないこの施設は、コンドミニアムの入居状況がどのようになるのかも注目されるところです。

まとめ

バンコクの新築物件2022年最新版!

2022年バンコクの新築コンドミニアムについて紹介しました。

バンコクはこれまで住宅価格が上がり続けて購入してから数年保有して売却すれば多くの利益が生まれて、その資金で新たな物件を購入することも可能でした。

ところが2020年以降は新築のコンドミニアムの成約件数も激減して、先に購入していた物件を販売しようにも値下げをしても売れない状況が起きています。

タイでは2022年中間期以降にはコンドミニアムの販売を持ち直すと発表されていますが、バンコクには約10万戸の未成約物件がありながら、未だに新築コンドミニアムの建築を続けている状況を見ると、本当にコンドミニアムの販売状況が好転するのかは疑問と言わざるを得ません。

こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。

タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。

https://www.sukliving.com/

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