転換期はいつ来る?東京都のマンション売買市況

東京都のマンションの売買市況は一時期の上昇傾向には一服感があるものの概ね価格が高い傾向に変わりはありません。
エリアによっては今後もさらに上昇する可能性もあり、新築中古問わずに購入できる層は限られてきそうです。

新築マンション市況は停滞気味

東京の新築マンション売り出し期間
東京都の新築マンションは中央区の「HARUMI FLAG」や港区の「SHIROKANE The SKY」のような1,000戸以上のマンションもありますが全体的には供給戸数が減っています。
デベロッパーも土地や建築価格の高騰により新規計画を立ちあげにくい状況にあり、新規が出ても総戸数が100戸前後のマンションが目立っています。
また1LDK・2LDKを中心としたコンパクトサイズのマンションも増えており、そこで供給棟数をどうにか保っている状況が窺えます。
購入者も共働きの世帯年収で考える傾向が強まり、夫婦一方の収入での購入は難しくなっており誰でも購入できる状況にはありません。

中古マンションは価格上昇

東京の新築マンション売り出し期間
新築マンションの価格が上がっていることで中古市場に人が流れるようにはなっていますが、決して安いわけではないどころかニーズの高まりを受けて値段は上がってきております。
特に新築マンションの供給が少ない駅の好立地マンションなどは価値が高まっており、リノベーションを行うことで新築マンションとそん色ない値段で販売されることもあります。
新陸マンションは買えないので中古にしようという考えは通じなくなっており、中古もハードルが高い存在になっています。

再開発で価値はさらに上がる

都内各地では再開発が行われており、それによって今後マンションの市況は変化を迎える可能性が高くなります。
注目度が高いとこでは港区に建設される山手線の新駅周辺では古い建物が取り壊され新しく生まれ変わろうとしていいます。
オフィスや商業も等も立ち並ぶことにはなりますが、街が変わることで近隣エリアの価値も高まり中古マンションの価格は上がります。
新駅の恩恵を受ける新築マンションには先述の「SHIROKANE The SKY」がありますが、同物件の最寄である白金高輪駅周辺では別のタワーマンション2棟が建設されます。
街の雰囲気が一変する可能性が高く、新駅周辺と合わせて白金高輪の価値もさらに高まるでしょう。
港区で言えば虎ノ門エリアも新駅が作られ、新築マンションも出てきていますので価値は上昇しています。
再開発の期待によりマンションの市況動向は変わってくることになります。

買い控えが続けば市況の冷え込みもある

東京都のマンション市況は価格上昇傾向にありますが、買う人がいなければその盛り上がりは一過性のものとなります。
このまま上昇しても消費者が追い付かないようになれば市況は冷え込むことになります。
増税の影響が出るのもこれからですので、オリンピックを迎える今後1年で市況が大きく変化する可能性は十分にあります。

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