首都圏での中古マンションの修繕費用の相場を知るためには、修繕のための積立金を知る必要があります。マンションの修繕費とその積み立て計画は国土交通省が公表した「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」に沿っていることが多く、その基準から外れないように工夫がされているためです。

また、公共財団が独自に調査を行ったデータなども公開されていて、相場を知る手がかりにすることができます。ただし、建築資材の値上がりやマンションの老朽化による修繕費の上昇ががあることには理解が必要です。

1.修繕費の相場は156円/㎡

東京の中古マンションの修繕費用相場は上がることもある?!購入時の注意点
首都圏での修繕費の相場は2017年に公共財団である東日本不動産流通機構が公開した「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金(2017年度)」を参考にするのがおすすめになります。これによると1㎡あたりの修繕費の積み立て相場は156円になっており、都内では月10,179円が平均値になっています。千葉や神奈川、埼玉を含む首都圏の平均値が10,013円になるため、突出して高いというわけでないのがポイントです。

ただし、この修繕費の平均には注意が必要です。これはマンションは築年数が経過するほど補修のための費用が上がっていくのが基本で、分譲時は人を呼ぶために修繕費や管理費を十分に取っていないケースも含まれます。

中古マンションを購入しても修繕費の積み立てが不十分で、思わぬ負担を強いられることがあるのです。特に築年数が高いマンションは修繕費用も上昇傾向にあることに理解が必要です。

2.定期的な修繕で費用が安くなる場合もある

新築マンション売り出し期間は長期化しているからこそ慎重に
マンションがどのように劣化していくかは工法や立地、環境などの影響をうけるため一概には言えないのがポイントです。

しかし、大規模な点検や補修が必要なタイミングはある程度決まっていて、適切に補修をしていけば維持コストを安くすることができます。

別な見方をすると、タイミングを逃すと補修や修繕のための費用は増大してしまうため、定期的な点検や修繕は必須になっているのです。

3.東京都内の中古マンションの修繕費用の相場は上昇傾向にある

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東京都内の中古マンションの修繕費用の相場は上昇傾向にあります。規模によって修繕費用は大幅に変わるだけでなく、築年数によっても費用がかわります。

1㎡あたりの費用から計算されるなどどうしても規模が大きくなるため、しっかりと積み立てが出来ているのか、無理のない修繕計画が立てられているかもチェックした方が良いのです。

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