新築マンション売り出し期間は長期化しているからこそ慎重に

東京都の新築マンションの売り出し期間は年々長期化しています。
在庫になっている物件も多くあり、値下げが行われるケースも目立ちますが裏をかえせば値下げをしなければ売れない程度の部屋とも言えます。
納得のいく購入のためには売り出し期間意味を理解しなければなりません。

どうしても欲しいマンションなら1期に検討を

東京の新築マンション売り出し期間
新築マンションの売り出しまでの期間は会社によって違いますが、広告開始から2ヶ月~半年程度になります。
総戸数の多いマンションであればホームページを立ち上げるなどで資料請求を受付してその2ヶ月後を目安に資料請求者限定の事前案内会を開催し、その後数週間でモデルルームの一般公開となります。
そして2ヶ月ほど溜めたところで販売開始となります。
この期間は買う側にとっても売る側にとっても検討期間として貴重な時間です。
買う側は購入に値するか検討し、売る側は人気をみて値付けの最終調整をします。
1期は販売に勢いをつけるためにも良い住戸を出すことが多く、値段も売れそうな設定にしてくるので本当にそのマンションが気に入ったなら抽選の可能性があっても1期で申し込みを入れた方が納得はいきやすいです。

売り出し期間を分けている理由

東京の新築マンション売り出し期間
東京に限らず新築マンションの売り出し期間は数回に分けていますので販売開始をしたらいつでも売っているわけではありません。
消費者の反応を確かめるためであったり、一斉販売して特定の住戸に人気が偏ると他の住戸が売りにくいという理由からバランスをみて販売をしています。
1期の売れ行きが良ければ2期は少し強気の価格設定をしてくることもよくあります。
東京で話題の新築マンションと言えばオリンピック選手村跡地に建設される「HARUMI FLAG」がありますが、こちらも1期の販売を行い抽選が殺到した注目物件ですが2期販売までは間があります。
このように期を分けることでマンション全体の売り出し期間は実際の売れ行きとは別に長く見える場合もあります。

東京の新築マンションの売り出し期間が長期化する理由

東京の新築マンション売り出し期間
売り出し期間が長期化している理由は先述の期分けによる見た目の問題だけではなく、純粋に完売ができていないためという物件も多くあります。
その最大の理由は価格が市場に合っていないということが挙げられます。
東京でファミリーで住む70平米以上の3LDKのマンションを購入しようと考えると価格は5,000万円を超えるものが大半です。
それ以下の金額になると都内でも郊外や駅からの交通が悪い場所になるなど何かしらのデメリットが生じます。
数年前とは比べ物にならないほどに金額は高騰しており東京の新築マンションは購入収入層以外の消費者にとってはハードルが高いものになっています。
そのため、竣工前から販売していたマンションでも竣工後1年以上経過しても完売しないということが珍しくなくなり売りだし期間は長期化することとなりました。

売り出し期間の長期化をどう捉えるか

売り出し期間を分けている理由

東京の新築マンションの売り出し期間が長期化していることは物件の価値が見合っていないことになりネガティブな印象を受けますが、そこを突けば当初の販売価格より安く買うこともできます。
条件重視の人には魅力はなくても価格重視であれば売り出し期間の長期化による値下げマンションは狙い目になります。
捉え方は人それそれですので、自分の考えに応じて購入を検討するようにしてみてください。

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