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バンコク高級コンドミニアム
タイの首都バンコクは全人口の10%が暮らす大都市で、隣接するサムットプラカーンやノンタブリ県など4県を合わせた面積は国土の1.5%ほどしかありませんが、人口は1,600万人と言われタイの人口の23%になります。
東南アジアをリードするタイですがこれほど一都市に集中する国は他の東南アジア諸国では見ることがありません。
日本の大都市も同じですが、バンコクで暮らす人たちは他のエリアから来た人たちが殆どで、これだけバンコクとその周辺に人口が集中すると、そこで暮らす現地の人たちは全て一軒家に住むわけにはいかずアパートなどで暮らしていますが、タイ人富裕層や外国人の駐在員などはコンドミニアムと言われる大規模な集合住宅で暮らす人たちもたくさんいます。
コンドミニアムには、比較的価格の安いものから高級コンドミニアムと言われるものまであります。特に、高級コンドミニアムはホテルのような豪華さで高層建築が特徴です。では、バンコクの高級コンドミニアムとはどのようなものなのでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
現況のバンコクのコンドミニアム
バンコクのコンドミニアムは全てが高額ではなく、現在販売されている物件の約70%が1㎡あたり8万タイバーツ(約28万円)以下で、バンコク郊外の開発が75%と言われています。
新築コンドミニアムの供給戸数は2019年には15,000戸の供給が2020年には4,000戸と激減しています。これはタイの経済が好調でない要因もありますが、これまで過剰に作りすぎたため売れ残りが多く出ていることも原因です。
その中でも大きく影響しているのが高級コンドミニアムと言われる物件で1㎡10万タイバーツ(約35万円)を超えるような物件です。この金額では100㎡は35百万円となり、日本のマンションとも価格がそれほど変わりません。
バンコクは物価が安くコンドミニアムも安く購入できると言うのは昔の話で、30年来物価の変わらない日本と毎年物価が上がり続けるタイですが、タイの中でも極端に物価の高いバンコクとの差が縮まりつつあります。
バンコクのブランドコンドミニアム
バンコクのコンドミニアムは大手のデベロッパーが開発した物件と、小規模のデベロッパーが開発した物件があります。
高級と言われるコンドミニアムは大手のデベロッパーが開発した物件で、その中でもクラスによってブランド名が異なります。
ここでは、大手デベロッパーのブランドを紹介します。
1.バンコクでよく見かけるのがL・P・N(ルンピニ)社のコンドミニアムです。
グレードの上位からLUMPINI SUITE,LUMPINI PLACE,LUMPIMI PARKなどと細かく分かれて必ずLUMPINIの名前が付くのが特徴です。
グレードが上位であっても立地などにより価格も若干異なります。
2.タイのデベロッパー業界最大手がAP(ASIAN PROPERTY)です。
ブランドは上位からTHE ADRRESS、RYHTHM、LIFE, Aspireになります。
タイのコンドミニアムはホテルと同じようにブランドが大きく表示されているところが多く、外から見てもどのブランドのコンドミニアムか分かります。
これはステータスを重視するタイの風潮と言えます。
このようなデベロッパーのコンドミニアムは1㎡あたり10万タイバーツ(約35万円)以上の価格になり、部屋は30㎡位からのサイズになるため約300万タイバーツ(約1,050万円)の価格になります。
しかし、最高級と言うわけではないため、日本人の多く暮らすスクンビットエリアのプロンポンやトンローのような高級住宅街だけでなく、バンコクの至る所に点在していて、エリアによって価格も大きく異なります。
高級コンドミニアムの特徴
高級コンドミニアムの中でもさらにランク上の物件は豪華さが異なります。
タイの大手ビール会社のシンハがデベロッパーで、2019年に完成したMRT(地下鉄)のペチャブリー駅から直結のシンハコンプレックスはオフィスビルやレストラン、ショップとコンドミニアムが一体化した複合施設です。
このコンドミニアムは320戸ほどの部屋数があり、ジムやプールはもとより庭園やレセプション、温泉やビリヤードなど他のコンドミニアムより1ランク上の高級感があります。
タイのコンドミニアムは高級と言ってもエアコンや温水器が壁掛けのところがあり、日本のマンションと比較すると古臭い感じがします。
しかし、このクラスのコンドミニアムになるとエアコンは天井に収納され温水器も目に入らないところにあります。
このコンドミニアムは最も小さい1ベッドルームの部屋の34㎡で販売価格が1,004万タイバーツ(約3,514万円)賃貸では月額27千タイバーツ(約94千円)になります。
70㎡の2ベッドルームでも賃貸価格は55千タイバーツ(約192千円)ほどで、分譲価格が高額にしては賃貸価格が安いので駐在員の住宅補助で賄えるおすすめの物件と言えます。
バンコクの最上級コンドミニアム
バンコクのコンドミニアムのグレードはさらにまだ上があります。
さすがにこのクラスになると駐在員が暮らすと言うわけにはいきませんが、バンコクの富裕層や外国人が暮らすコンドミニアムです。
これらのコンドミニアムは高級ホテルがデベロッパーとなる物件もあり、生活に必要な施設以外にもホテルと同様の最上級のサービスを受けることができます。
ここではバンコクの最上級クラスのコンドミニアムを紹介します。
バンコクのオアシスとも言われるルンピニ公園北側のラチャダムリ通りに面した「185Ratcadamuri」は、2015年にオープンして周辺にはサイアムパラゴンやセントラルワールド、ゲイソーンなどが林立するバンコク最大のショッピングエリアに位置しています。
総階数は35階で、モデルの部屋としては173㎡で2ベッドルームの2階建てのペントハウスタイプが天井までは3mと言う広々とした空間で、リビングやベッドルーム、バスルームは全面ガラス張りと言う豪華さです。
キッチンはタイでは珍しいアイランドタイプで、2階にはジャグジーつきのオープンエアのウッドデッキが備えられています。
この部屋の賃貸価格は月額25万タイバーツ(約87万円)になります。
駐在員でこれだけの家賃を払うのは難しいことですが、単身か夫婦だけなら1ベッドルーム60㎡なら6万タイバーツ(約21万円)ほどのため手が届くかもしれません。
バンコクの高級コンドミニアムの選び方
このようにバンコクでは高級コンドミニアムの上に最上級の物件まであります。
日本では暮らせないようなコンドミニアムを上手に選べば住むこともできます。
ここでは高級コンドミニアムの上手な選び方を紹介します。
1.部屋の広さか施設の充実さか
高級コンドミニアムは施設が充実していますが、1ベッドルームでは40㎡位の小さな部屋もあります。
単身や夫婦2人なら十分な広さと思えるかもしれませんが、住んでみると意外と狭いものです。
まずは部屋の広さと使い勝手を確認してから施設をチェックしましょう。
2.居住するエリアは重要
高級コンドミニアムは住宅街や街の中心部などにあります。街の中心部は高級ホテルが建ち並び美しい景観ですが、近くにスーパーマーケットのような買い物をするところがなく不便です。
タイの富裕層は車を持ち家にはメイバーンと呼ばれる家政婦を雇うことが多く、買い物などの不便さは気にしません。
一方住宅街であれば買い物するところもあり便利です。
このようなところに注意して、家賃も考慮して選べば素敵な住居が見つかるのではないでしょうか。
まとめ
バンコクの高級コンドミニアムを紹介しました。
バンコクの高級コンドミニアムは、日本のマンションと比べて施設や部屋の広さなどは圧倒します。
しかも、分譲価格と比べて家賃が安いところが多いので住むことは決して難しくはありません。
バンコクには日系の不動産会社がたくさんあり高級コンドミニアムの物件もたくさんあるので、移住前に相談してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。