バンコクタウンハウス
タウンハウスと言うと日本人には聞きなれない言葉かもしれません。タイに来たことがある人は見たことがあると思いますが、日本の長屋のような3~4階建てがいくつも連なった建物のことです。タウンハウスはバンコクだけでなく地方都市でもたくさん見られる建物です。
建物の特徴は間口が狭く、奥行きが広い京都の町屋のような作りです。一般のタイ人が暮らすタウンハウスは各階とも1ルームで、1階がリビングか店舗、2階以上が寝室になります。
また、建物は数十年経ったものが多く、新しい建物を見ることはほとんどありません。
このようなタウンハウスですが日本人も住むことができるのでしょうか。ここではバンコクのタウンハウスについて紹介します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
タイにタウンハウスがたくさんある理由
タイの人口はバンコクに集中していますが、バンコクだけでなくタイ北部のチェンマイやイサーン地方のナコンラチャシマなどの中心地にもたくさんの人が住み、その住居としてタウンハウスがあります。
タウンハウスに住む多くの人は他の土地などからやってきた人たちで、そのような人たちは自分の住む土地では仕事がないため大きな町に仕事を求めてやってきます。多くの人は低賃金で働くため家賃にたくさんのお金を払うことができません。
そこでそれらの人たちが住む住居としてできたのがタウンハウスです。タウンハウスは住居のみでなくお店や食堂などにも利用されています。
タウンハウスの居住性
タウンハウスは狭い敷地に建てられているため1フロア1部屋とどの部屋に行く時も階段を使わなければなりません。
入口には玄関がなく出入りは窓になります。1階が不在の時や外出時には必ず施錠をする必要があります。一方、多くの日本人が暮らすコンドミニアムは敷地に入るところにはセキュリティが常駐して、建物に入るにはカードキーが必要です。
部屋はロックをすれば窓のカギをかけ忘れても低層階でなければ外部から人が入れません。さらに、一部の高級コンドミニアムを除けばすべての部屋が1フロアなのでセキュリティや使い勝手の良さはタウンハウスの比ではありません。
このようにタウンハウスは生活に便利な住居とは言えませんが、その分家賃が安いのがタウンハウスでタイの生活の中では欠かせない住居です。
バンコクのタウンハウスで暮らすメリットとデメリット
バンコクでタウンハウスに住むには、コンドミニアムとは大きく異なり快適なところとそうでないところがあります。
そこには日本にはないタイならではの理由などがあり、問題が上手に解決できれば快適に暮らすことができます。ではどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
タウンハウスで暮らすメリット
大都会のバンコクで一軒家感覚で暮らせるのがタウンハウスの魅力と言えます。タウンハウスは上下階は自分の家なので、床に大きな音を立ててもあまり気にすることはありません。
門が付いてガレージがあるようなタウンハウスなら、コンドミニアムのように部屋を一歩でも出たら共有部分と言うことがないので、部屋の中だけでなく外でもプライベートスペースを保つことができます。
また、バンコクの賃貸住宅はペット不可が殆どですが、タウンハウスはペット可の物件もあり、門のついた庭のスペースがあればペットにも居心地がよいのではないでしょうか。
タウンハウスで暮らすデメリット
バンコクの暑さは日本の比ではありません。建物も日中の暑さで部屋の中は大変な暑さになります。
タウンハウスは外気温をまともに受けやすく部屋の温度が非常に高くなります。
タウンハウスは前方は窓があっても後方は窓がない造りが多いので通気性が悪く、暑さが部屋にこもります。また、採光が十分でなく一日中部屋が暗いタウンハウスがあります。どちらも部屋を借りる時にはチェックが必要です。
このようにタウンハウスは、プライベートの重視する人には向いていますが、部屋の快適さやセキュリティなどはコンドミニアムにはかないません。
外国人が暮らせるタウンハウス
タウンハウスはタイ人が暮らす住居として建てられていますが、外国人が同じようなタウンハウスで暮らすのは少し厳しいかもしれません。
しかし、バンコクのタウンハウスは家賃が安いものばかりでなく、コンドミニアムに近い作りのものもあります。
日本人が多く暮らすプロンポンエリアにもタウンハウスありますが、これらのタウンハウスは他のタウンハウスとは異なり、建物に入るところには門や駐車場があり、プライベートスペースを保っています。
さらにベッドルームの数だけシャワーとトイレがあるタウンハウスなど設備も抜群のところもあります。このようなタウンハウスであれば外国人でも快適に暮らすことが可能です。
バンコクのタウンハウスの探し方
バンコクでタウンハウスを探すには、コンドミニアムなどを探すのと同じように自分で物件を見て回る方法やインターネット、現地の不動産会社などで探すことができます。
しかし、バンコクで多く見かける低価格の家賃のタウンハウスは自分で探すしか方法はありません。
不動産会社でも取り扱う物件になると20,000タイバーツ(約70,000円)以上になるでしょうか。この金額以上であれば外国人でも暮らしやすいタウンハウスと言えます。
バンコクには日系の不動産会社がたくさんあるので、希望に叶うタウンハウスを見つける早道と言えます。
日本に居る間にホームページを検索してコンタクトを取っておけばよりスムーズにタウンハウスがみつかるでしょう。
バンコクのタウンハウスの家賃相場
バンコクのタウンハウスの家賃がいくら位なのかは気になるところですが、コンドミニアムと比較してどうなのでしょうか。
タウンハウスは3~4階建てになるため100㎡以上の広さが多く、ベッドルームの数は2~3室くらいになります。
多くの日本人が暮らすスクンビットエリアのプロンポンやトンローではコンドミニアムでこのサイズの部屋では8万~10万タイバーツ(約28万~35万円)くらいになりますが、タウンハウスの場合には6万~8万タイバーツ(21万~28万円)くらいの家賃になるのではないでしょうか。
コンドミニアムと比べて安いのは、コンドミニアムには部屋以外にプールやジムなどの共用施設があります。
さらに、管理事務所やレセプション、セキュリティや清掃担当のメイバーンと営繕担当のエンジニアなどたくさんの人が働いています。
一方タウンハウスにはプールやジムの施設はなくセキュリティや他のスタッフの人数もわずかしかいません。このように施設の維持費や人件費が少ないことからタウンハウスの方がコンドミニアムよりも家賃が安くなります。
家賃が安いだけセキュリティなどのレベルも劣るので、コンドミニアムかタウンハウスどちらを選ぶかは、どちらの住居が快適に暮らせるかしっかりと比較する必要があります。
まとめ
バンコクのタウンハウスを紹介しましたがいかがでしたか。タウンハウスはアパートとともにバンコクでは最も多いタイプの住宅と言えます。
しかし、タイ人が暮らすタウンハウスに日本人が暮らすとなるとかなり厳しいものがあり、ある程度の設備やセキュリティが必要と言えます。
また、タウンハウスはコンドミニアムには施設やセキュリティでは劣るところがありますが、広いプライベート空間を持つことができて、ペット同伴の人には適した住居とも言えます。
タウンハウスにもいろいろなタイプがあるので、住居選びに失敗しないためには、現地の日系不動産会社にまず相談してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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