タイの生活費っていくら?
外国で生活するのに気になるのは、生活費がいくら必要なのかではないでしょうか。
世界中の国の中でもタイは生活費が安く暮らせると紹介されています。
タイは日本以上に都心と地方の生活費の差が大きい国で、どこに暮らすかによって生活費は全く異なりますが、何処に住んでも大きく影響するのはどんな生活をするかです。
バンコクの高級住宅街のコンドミニアムに住んで、毎日日本食レストランでの食事やゴルフなどでは一人暮らしでも1か月50万円では足りません。
また、安いアパートメントで度声も出かけず毎日自炊の生活で、2万タイバーツ(約7万円)で1か月を暮らす人もいます。
これらは極端な例ですが、一般的にタイで暮らすには生活費はどの程度必要なのでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
タイでの生活費での注意
タイの生活費を知るうえで重要なのはどのようなものがあるのかです。
日本で生活するのと大きく異なる項目もあるのでしっかり押さえておく必要があります。
住宅の家賃・食費(雑貨も含む)・光熱費(電気・水道)・通信費(携帯、WIFI)・交通費などは日本やタイでも同様に必要な生活費です。
その他に日本と異なる費用が発生することがあります。
1.医療保険の問題
医療費の保険料は日本とタイでは大きく異なります。
日本では健康保険の加入義務があり国内に住所がある人は全員加入となりますが、タイの保険は異なります。
タイで働いている場合はタイの健康保険に加入することができますが、日本のようにどの病院で診察が受けられるわけでなく、病院が指定され混雑するので診察に1日並ぶこともあります。
駐在員の場合は保険会社の医療保険に加入してタイの保険を使わずに治療を受けられる場合が多いですが、リタイアメントなどでタイに移住した場合には自分で保険料を払わなければなりません。
この保険は日本の保険のように所得に応じて保険料が決まるのではなく年齢が上がるごとに保険料も高くなります。
高齢になった時に保険料が支払えるのかと、保障金額の限度額が低いので大きな手術をした時には保険では賄えないことがあるため注意が必要です。
2.ビザの問題
駐在員のようにタイで働く場合は、ビザやワークパーミットは会社が手続きをするので問題はないですが、個人でタイに滞在する時にはビザが必要です。
この場合は留学やリタイアメントビザなどですが、どちらのビザもタイで働くことはできません。留学は一定期間で帰国する人がほとんどなので、気になるのはリタイアメントビザでしょう。
リタイアメントビザは最大1年間滞在が可能で、1年以上タイに滞在する場合は更新が必要です。
2022年4月時点でリタイアメントビザが取得できる資格は、50歳以上でタイの銀行での預金が80万タイバーツ(約280万円)以上、または預金と公的年金を合算して80万タイバーツ以上を持つ必要があります。
金額が不足するとビザ更新ができないため、余裕を持った資金管理が必要になります。
タイの日常の生活費
タイと日本の生活費を比較する時には、合計の金額で比較してもどこが違うのか分かりづらいので、それぞれの項目で比較するとよく分かります。
ここでは、日本人がタイで暮らした時の一般的な生活費を項目別に出しましたので、日本の生活費と比べると分かりやすいのではないでしょうか。
1,住居費
タイで生活するうえで大きな比重を占めるのが住居費です。
日本も同じですが都会になるほど住居費が高くなり、タイで最も高いのはバンコクです。
バンコクの中で最も高いエリアはスクンビットのプロンポンやトンローで、1ベッドルーム(30~40㎡)で20,000~30,000タイバーツ((約75,000~105,000円)くらいです。
2ベッドルーム(50~60㎡)になると40,000~60,000タイバーツ(140,000~210,000円)くらいになります。
このエリアの住居費は特に高いので一部の高級住宅街を除けば70%くらいです。また、他の都市ではさらに住居費は安くなります。
2.食費
住居費とともに生活費の中で比重が高いのが食費になります。
日本人のタイでの食費は日本に居る以上に金額が異なります。
その理由は、地元の食堂であれば日本よりの安いですが、日本食レストランや日本からの輸入食材は日本より高いからです。一般の日本食レストランは日本の同クラスのレストランと同じ価格か若干高めです。
しかし、日本の食品は日本の価格の3~3.5倍ほどで販売されています。このように地元の食堂を利用して、食材で料理ができれば食費は日本より安くなりますが、日本の食材だけを使って料理すると日本の3倍以上の食費がかかることになります。
3.住居で発生する費用
自宅で発生する費用に水道光熱費とWIFIなどがあります。これらの費用は日本と比べて非常に安く、水道代で月額100~200タイバーツ(約350~700円)、電気代が1,000~2,000タイバーツ(約3,500~7,000円)もあれば十分でしょう。
タイではガスはプロパンのみでコンドミニアムやアパートメントでは使えません。
WIFIは月額500~600タイバーツ(約1,750~2,100円)くらいで、コンドミニアムやアパートメントによってはフリーWIFIが完備されています。
その他の費用
①交通費
タイは住居費とともに安いのが交通費です。外国人がよく利用するBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)は30~40タイバーツ(約105~140円)でバンコク内のほとんどの目的地に行けます。
タクシーは初乗りが35タイバーツ(約105円)、バスは8~15タイバーツ(約28~53円)などになります。
その中でも料金が高いのが自動三輪車の「トゥクトゥク」です。トゥクトゥクはメーターがないため料金は交渉性ですが、都心部でトゥクトゥクに乗ると100~200タイバーツ(350~700円)要求されます。
明らかに外国人向けの料金なのでタイ人は自宅近くで買い物をして荷物がある時以外は利用しません。
②通信費
タイの携帯電話はシムフリーで携帯電話があればシムを差し込んですぐに使えます。
シムの料金は携帯電話の使い方にもよりますが月額200~500タイバーツ(約700~1,050円)もあれば十分です。
料金の支払いはコンビニなどでチャージするだけで簡単です。
③余暇の費用
タイはゴルフとマッサージ天国と言われ、タイを訪れる人たちの楽しみの一つと言えます。
タイで生活をする人もゴルフが好きな方は料金が気になるのではないでしょうか。
また、ゴルフで疲れた後にはマッサージもしたいものです。
タイのゴルフ料金は、グリーンフィとキャディフィ、カートフィがあります。
ゴルフ場により料金は大きく異なりますが、一般的には合計で2,000タイバーツ(約7,000円)ほどです。
さらにタイ独自のシステムで、プレー時にはプレーヤー1名ごとにキャディが付きますが終了時にキャディにチップを払います。金額は300~500タイバーツ(約1,050~1,750円)ほどです。
合計金額が8,000円ほどになるので、日本のゴルフ場と比べてもそれ程安くはありません。
もう一つのマッサージはエリアによって料金が異なります。バンコクのシーロムやスクンビットの繁華街では1時間で300タイバーツ(約1,050円)になり、繁華街から離れると200~250タイバーツ(約700~875円)ほどです。
マッサージもゴルフのキャディ同様にチップを払う習慣があります。
料金とは別に1時間なら100タイバーツ(約350円)、2時間なら150~200タイバーツ(525~700円)くらいが妥当な金額と言えます。
まとめ
タイの生活費を紹介しましたがいかがでしたか。タイは日本とは比べ物にならないくらい都会と途方の収入格差が大きい国です。
多くの外国人はバンコクや大きな街で暮らしますが生活の仕方によって大きく異なります。
また、日本は30年近くも収入や物価が変わらない国ですが、タイは毎年のように高くなっています。生活費が安いと思って暮らし始めたタイでも、生活費が高すぎて暮らせない人もいるので注意が必要です。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。