バンコクのコンドミニアムは300万円で購入が出来るという真実を調査

タイは不動産を低価格で購入できるため、外国人の投資家も積極的に不動産を購入しています。

日本の不動産にしてみれば億ションと言われる物件が3千万円位で購入できるので、日本の不動産の購入は厳しい人でもタイなら良い物件に投資をすることができます。

このように日本人にとっては不動産が安いタイですが、安いのでは不動産だけでなくタイの物価は日本の1/3なので、現地のタイ人にとってみれば決して安い価格ではありません。

その中でもタイの物価はバンコクと地方とでは大きく異なり、日本の東京と地方都市との比ではありません。

さらに、地方都市にはコンドミニアムはほとんどなく、バンコクや周辺の都市に集中しています。

中でもバンコクのコンドミニアムは価格帯が豊富で、まさに日本の億ションのように1億円もするコンドミニアムから数百万円のコンドミニアムまであります。

1億円もするようなコンドミニアムは、これまではあまり積極的に開発されていませんでした。

現在はオフィスとレストラン、コンドミニアムなどが入居する複合施設やスクンビットのナナ駅に直結した高級サービスアパートメントなどがあり、ルンピニ公園に隣接するスポットにはバンコク最大の複合施設「ワンバンコク」では1億円以上もするコンドミニアムが建設中です。

しかし、このような物件は限られた人たちだけが購入できるのであって、多くのタイ人や外国人に購入できるわけではありません。

一方、格安の物件もバンコクにはあります。バンコクはコンドミニアムの成約率が低下して2021年には約10万戸の未成約物件があると言われます。

しかし新しいコンドミニアムの建設は積極的に続けられていて、古い物件から新しいところに移り住む人たちもたくさんいます。

古い物件はそのまま空室になる事が多く上手に探せば格安の物件も見つかります。

格安の不動産の中でも300万円ほどの金額はタイでは80万バーツになりますがバンコクではかなりの格安物件になります。

ここでは、バンコクで購入できる300万円ほどの格安物件について解説します。

こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。

バンコクのコンドミニアムの価格

タイのコンドミニアムはバンコクと地方都市では価格に大きな差があります。さらにバンコクの中では、高級住宅街と言われるエリアとその他でも価格は違います。

その中で最も高いと言われるのはスクンビットのプロンポンからトンローにかけてのエリアです。

ここには高級コンドミニアムだけでなく、タイ人富裕層の大邸宅が建ち並び周辺には高級レストランやショッピングセンター、デパートなど街全体が高級感にあふれています。

このエリアでは中古の1ベッドルームでも500万タイバーツ（約1,900万円）以上もするような物件ばかりです。

このエリアの価格はバンコクでも特別なので、他のエリアでは半額のくらいの価格でも十分に購入することができます。

それでも250万タイバーツ（約950万円）くらいになります。

このような価格になるので、日本のマンションの価格と比べた場合、バンコクのコンドミニアムの価格は高いといえます。

このように安いと言われるタイの不動産でもバンコクの場合は特別で、年々値上がりを続けているため日本の不動産と比べても決して安いとはいえなくなりました。

バンコクの格安のコンドミニアム

このように、日本とそれ程価格が変わらないバンコクのコンドミニアムですが、格安のコンドミニアムがあるのでしょうか。

バンコクと言っても全てのエリアが大都会ではありません。

バンコク東部のスワンナプーム空港の北部ノーンチョーク区や水上マーケットなどがあるタリンチャン区などは、バンコクとは思えないほどのどかなエリアでこれらには格安のコンドミニアムがあります。

また、都心部では、ホイクワンやクロントーイ、バンカピなど外国人が居住しないエリアにもあります。

これらのコンドミニアムは現地のタイ人の生活に適した設計になっているため、キッチンが付いてないか、ベランダに簡易の炊事場が付いている程度です。

また、周辺にBTS（高架鉄道）などの交通インフラがあっても駅からは歩いて行ける距離の所は少なく、モーターサイと言われるバイクタクシーなどを利用する必要があります。

格安コンドミニアムに暮らす人たち

このような中で、300万円（約80万タイバーツ）ほどの格安物件はどのようなコンドミニアムなのでしょうか。

バンコクの格安物件の条件はエリア、築年数、広さや施設などによりますが、バンコクの中心部であれば北部のホイクワンやラットプラオ、東部のバンナー、チャオプラヤー川西部のピンクラオなどとなり、バンナー以外は下町と言われる庶民的なエリアで、ここには従来バンコクで生活している人たちではなくイサーンと呼ばれるタイ東北部出身の人たちがたくさん暮らすエリアです。

これらの人たちはタウンハウスやフラットと呼ばれる集合住宅に暮らしていますが、お金に余裕がある人はこれらのエリアにコンドミニアムを購入する人もいます。

その物件は100万タイバーツ（約380万円）に満たない格安物件で会社に勤めるサラリーマンでも、管理職位の給料であればそれ程無理しなくても購入できる価格です。

格安コンドミニアムの間取り

100万タイバーツに満たないコンドミニアムとは、具体的どのような物件になるのでしょうか。

バンコクのコンドミニアムはスクンビットやシーロムなどの高級住宅街を除けば鉄道などの駅から徒歩圏以外になると安くなります。

築年数は30年以上で広さは20～25㎡のワンルームタイプとなりキッチンは付きません。

このようなタイプのコンドミニアムでも買い手がいるのは日本とタイでは生活習慣が異なるところにあります。

日本の場合は部屋の方角や周辺の騒音、セキュリティなどを重視してキッチンが付かない部屋はありません。

タイは家で食事を作る習慣がなく、熱帯の国なので日当たりは気にすることなく騒音もタイ人は神経質ではなくこのようなところは日本とは全く反対なので、キッチンなどの設備がない安い価格でコンドミニアムが作れます。

このようなコンドミニアムは主に住居として購入しますが、賃貸として投資で購入する人もいます。

その場合の賃貸料として5,000～6,000タイバーツ（約19,000～22,800円）くらいになります。

この料金はバンコクでアパートを借りる時に平均よりもやや高めですが、借り手もたくさんいるので賃貸しやすい料金と言えます。

300万円のコンドミニアムで外国人が暮らせるか

格安のコンドミニアムで外国人が暮らしていけるかですが、結論から言って厳しいと考えられます。

短期間であれば生活できますが、キッチンが無いと食事は外食となりほぼタイ料理になるでしょう。

現地の人たちのように、もともと外食中心の生活をしていれば問題はありませんが、毎日タイ料理ばかりでは外国人としてはかなり厳しいのではないでしょうか。

外国人が暮らすにはキッチン付きの部屋の方が快適なのは言うまでもありません。

まとめ

タイ300万円のコンドミニアムについて解説しましたがいかがでしたか。

タイは不動産が安いと言ってもバンコクは日本とほとんど変わりません、そして、タイのコンドミニアムのほとんどはバンコクに集中して、日本のマンションよりも高い価格のコンドミニアムがたくさんあります。

その中で300万円ほどのコンドミニアムと言うのはタイでもかなり低額な物件です。

この価格帯の物件は部屋の施設面などで居住用として暮らすのは厳しいですが、価格が安く借り手が見つかりやすいので、複数の部屋を賃貸用として保有することも考えられるのではないでしょうか。

こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。

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