タイ・バンコクの物価は上昇しているか?

タイは日本と比べて物価が安い国と言われています。しかし、タイはまだ発展途上国で特有の発展とともに物価が上昇する傾向がありここ数年物価は激しく上昇している傾向があります。物価や賃金が一方では、日本はここ30年も物価や賃金が変わらずこのままではタイに追いつかれてしまうのではないでしょうか。そうなると旅行者や移住者にとりタイは物価が安いから魅力がある国とは言えなくなります。では、タイの中でもとりわけ日本人に人気のバンコクの物価はどのようになっているのでしょうか。

こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。

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バンコクの物価の目安

タイで外国人が不動産を購入する際に絶対知っておく事

バンコクの物価は日本と比較して一概にすべてが同じではなく、日本の1/3や同程度といわれています。その傾向としては、費用に占める人件費の比重が高いものや食品など現地の食材帆販売及び調理して販売するもの比較的安い傾向があります。また、タイには外国人価格と思われる価格体系がありバンコクやプーケットなどで外国人観光客が利用する施設は金額が高い傾向があります。ここでは、バンコクの物価を項目別にみてみます。

 

食費

 

明らかに物価が上昇していると考えられるのが食費です。コンビニやスーパーマーケットの商品はここ23年で10%ほど上昇して、街中のタイ料理の食堂などは10%ほど値上げをしていますが外国人などが利用する比較的単価の高いレストランではそれほどな上げをしていません。

 

交通費

 

日本とタイで最も価格差が大きいのが交通費です。BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)の料金は若干値上げになっていますがタクシーやバスの値上げはありません。また、料金が交渉性のバイクタクシーは短距離で5バーツ(2023年4月28日現在1バーツ=3.95円)程度の値上げになっています。

長距離バスは10%程度の値上げになっていますが、ガソリン価格による値上げの要素が強くたびたび運賃が変更されています。

 

賃貸住宅の家賃及びホテルの宿泊料金

 

2020年からのコロナ禍では、外国人の本国帰国やタイ人の住居の移動などでバンコクのコンドミニアムやアパートメントなどでは空室が増加したため他賃の価格が下落しました。2022年後半からバンコクに戻るタイ人や外国人が増え始めたため家賃の相場も上昇していますがまだ、コロナ禍以前の価格に戻っていないところが多くあります。

バンコクではエリアによって異なりますが、日本の首都圏などと比べますと1/21/3ですが日本人に人気のプロンポンやトンロ―などでは日本より高い場合もあります。

一方、ホテルはコロナ禍では営業と停止していたところも多く2021年後半より営業を開始しましたが、宿泊料金は従来の半額以下で2022年後半頃からコロナカ以前の料金に戻っています。

 

光熱費

 

タイの光熱費は水道代と電気代です。水道代は特に値上げはなく1日暮らしなら100150バーツ位ですので特に意識する必要はありません。電気代はコロナ禍では減額措置があり以前よりも料金は抑えられていました。2023年には大幅な金額の上昇がありこれまでの1.3~1.5倍くらいにはなります。

 

娯楽費

 

最も大きな値上げがあるのは娯楽費です。娯楽費は外国人が利用するものが多いため外国人のタイ在住者や旅行者が増えると値上げする傾向があります。主な娯楽費としましてはイカの通りです。

 

・ゴルフ料金

 

ゴルフのプレー費は少しずつ値上がりを続けていました。現在はカートでプレーした場合15002500バーツ位になります。このほかにほとんどのゴルフ場ではキャディへのチップがあります。以前は300バーツでしたが現在は400バーツが平均になっています。

これまでタイのゴルフは低価格でできると言われていましたが、日本ではセルフでできるゴルフ場が多いためタイのゴルフ場は決して安いとは言えなくなりました。

 

飲酒料金

 

主に外国人が利用するバーなどではビールが100120バーツ程度が多くのお店では10バーツほど値上げになっています。スーパーマーケットのビールの販売価格の値上げはありませんのでお店の値上げによるものです。

 

タイマッサージ

 

娯楽費の中で最も大きな値上げがあったのがマッサージ料金です。バンコクのマッサージ料金はエリアによりますが1時間150から300バーツほどでした。2022年ころから150バーツのお店は200バーツ位に値上げになっています。また、マッサージ師へのチップは50バーツでしたが100バーツを要求されます。チップを含めますと最も安い料金のお店では50%の値上げになります。        

 

このようにタイの物価は年々上昇していますが、中でも最も上昇率が高いのがバンコクです。これは数十年前に日本が経験してきたことと同じです。しかし、現在の日本は30年ほど物価や賃金の上昇がありませんでした。今後もこの傾向が続くとタイの物価は決して安いとは言えなくなります。さらに2022年から続く円安のため、タイで収入を得ている以外の方は10%以上もタイの物価が上昇したのと同じことになります。このようにタイの物価は実質の上昇と為替による影響を受けています。

こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。

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