タイは日本より気温が高く、エアコンを使う時間が多いので電気の使用量が多くなります。しかし、タイと日本は電気代の計算方法が異なりますので同じ量を使っても電気代は違います。また、タイは居住する物件によっても電気代が違います。さらに、エアコンの種類によって電気代が違います。タイに居住する時には電気代の特徴や物件別の電気代、電気代の安いエアコンを知ることで電気代が節約できます。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
タイで使用する電気とは
日本の光熱費は電気とガス、水道ですがタイでは日本のように都市ガスがなく、多くのコンドミニアムなどではプロパンガスは使われないため電気と水道になります。ガスが使われない分電気を使用する用途が多く調理やシャワーなどにも使われていますが、その中で最も使用量が多いのがエアコンです。常夏の国のタイでは1年中使用されて暑季と言われる一番暑い時期には多くの家庭では一日中エアコンが使われています。
タイの電気代の計算方法
日本は電気代の単位としてkwh(キロワットアワー)が使われていますが、タイでは請求書の単位は日本と同じですが、契約などではユニットを使います。1キロワットアワーは1キロワットの消費電力の電化製品を1時間使った時の電気量になります。基本的には1ユニットは1キロワットアワーですが、独自に単価の設定をしている物件もありますので事前に確認が必要です。
タイと日本の電気代の比較
タイは物件によって電気代の計算方法が違いますが、日本とタイと比べると電気代の単価は日本の方が高い傾向があります。しかし、日本よりも気温が高いタイではエアコンの電力使用量が多くなるのでタイの方が日本よりも電気代が高くなる場合があります。
物件別の電気代
タイの住宅ではコンドミニアムやアパートメントなどの物件によって電気代の単価や計算方法、支払い方法が違います。ここでは物件ごとの電気代の特徴を紹介します。
1.コンドミニアムの電気代
コンドミニアムとは日本の分譲マンションのことで、部屋ごとにオーナーがいます。電気代はオーナー名義で請求書が電力会社から来ますので、部屋の賃借者は請求金額を電力会社に銀行やコンビニ、郵便局などで支払います。このように、コンドミニアムは電力会社から直接請求が来るため事務手数料がかからない分安くなるケースがほとんどです。尚、支払期限が過ぎると2回通知がきますが、2回目の請求書には延滞金も追加されることがあります。それでも支払わない場合は電気を止められます。
2.アパートメントの電気代
物件により異なりますが電気代はユニットあたり4~8バーツになります。支払い方法は部屋の賃料と一緒に請求金額をアパートメントの管理事務所に支払います。コンドミニアムとは違い手数料などが加算されているところが多いため割高のところが多くなります。支払いが遅延した場合に電気が止められることはありませんが遅延金を科される場合があります。
3.サービスアパートメントの電気代
電気代は物件によって異なりますが、一般的には賃料に含まれているところがほとんどです。電気代が別の場合はユニットあたり6~8バーツになり家賃と一緒に支払います。支払いが遅延した場合に電気が止められることはありませんが、遅延金を科される場合があります。
※1バーツは2023年5月21日現在3.95円です。
電気代を左右するタイのエアコン
1年中暑いタイではエアコンの使用機会が多いため、電気代の大半をエアコンが占めています。エアコンは2種類の分かれていてユニットは同じでもエアコンのタイプによって電気代は大きく変わります。エアコンの電気代は生活費の中でも大きな比重を占めますのでエアコンのタイプとかかる電気代を覚えておきましょう。
1.外付けタイプのエアコン
日本の家庭でも設置されているタイプのエアコンです。ほとんどが壁につけるタイプで清掃や修理が簡単です。運転の音も静かで機種ごとに電気の使用量は違いますが省エネタイプがほとんどなので電気代が安く済みます。また、新しい機種にも簡単に交換ができます。
2.ビルトインタイプのエアコン
古い物件やホテルなどに設置されていることが多い種類のエアコンです。天井や壁と一体型になった業務用のエアコンで広い部屋を一気に冷やせるほどパワフルですが、その分電気代がかかり音も大きいです。また、外付けタイプよりも水漏れや故障が多く、埋め込み式のタイプのため大掛かりな修理になるのもデメリットです。
タイの電気代は日本より単価は安いですがエアコンの使用量が多いためスタジオタイプの部屋の単身の方で1,000~1,500バーツ、子供が一緒の家族で2ベッドルームですと2,000~3,000バーツ位なりますので日本と比べてもそれほど安い金額ではありません。また、コンドミニアムやアパートメントなどでは電気代の単価が異なる場合が多いので、タイに住む予定のある方は、電気代がどのくらいかかるのか事前に確認しておきましょう。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。