日本の不動産投資信託の商品に不安を感じる人がいます。上がり目がないのではないか、リスクがあるのではないかと恐れるからです。そんな人は、人気を集めている海外の不動産投資信託が気になるのではないでしょうか。しかし、海外の不動産投資信託にチャレンジするのは、あまり情報がなく不安になりますよね。
そこで、海外の不動産投資信託が注目される理由やメリットについて解説します。
1.海外の不動産投資信託が注目されている理由
不動産投資信託は世界各国で人気を集めています。それぞれの国ごとに独自の制度で不動産投資信託が取引されているのです。日本の不動産投資信託については、賃貸事業にしか行えず、さまざまな規制があります。そのため、リスクは低いのですが、利回りも低くなっている点がデメリットです。
一方、海外の不動産投資信託では日本の制度にあるような規制がありません。そのため、日本よりも高い利回りを得ることができます。他にもさまざまなメリットがあるため、海外の不動産投資信託は人気を集めているのです。
2.海外の不動産投資信託のメリット1:高い利回りを期待できる
海外不動産投資信託の大きなメリットは高い利回りを期待できる点です。日本の不動産投資信託よりも大きな利益を得られる可能性があります。株式投資と比較しても利回りは高いです。
たとえば、アメリカでは不動産投資信託の利益を配当金として支払うことで法人税を実質的に免除できます。日本の税制とは異なっているため、高い配当利回りを実現できるのです。
3.海外の不動産投資信託のメリット2:海外の不動産に気軽に投資できる
海外の不動産に投資したいと考えても、さまざまなリスクがあるため躊躇する人は多いです。物件の選定をして、海外の法規制についてチェックして、現地での管理にも気を使う必要があります。多くの労力がかかり、リスクもあるため、不安になる人は多く、失敗する人もいるのです。
不動産投資信託であれば、投資家が不動産の維持管理や運用をします。そのため、維持管理や運用に関する不安がなくなり、安心して海外の不動産に投資できるようになるのです。海外の不動産投資信託は少額でも始めることができ、気軽に挑戦できます。
4.海外の不動産投資信託のメリット3:為替差益を狙える
海外の不動産投資信託はさまざまな国や地域から選ぶことができます。米国やオーストラリア、フランス、英国、シンガポールといった国は特に時価総額が高いです。そんな海外不動産投資信託では、為替ヘッジなしのファンドがあります。為替ヘッジなしの条件で取引すれば為替差益を狙えるのです。円高のタイミングで上手く海外の不動産投資信託を購入できれば、円安になったときに手放すことで大きな差益を得られるでしょう。
5.海外の不動産投資信託のメリット4:分散投資できる
日本の不動産投資信託は日本国内の不動産にしか投資できません。そのため、規模は限定的であり、リスクもあります。一方、海外の不動産投資信託の場合には、日本以外の世界各地域へ投資できます。
また、海外の不動産投資信託の場合は、日本では扱っていない不動産を投資対象としているものも多いです。日本では市場規模の小さいタイプの不動産も海外では幅広く扱われているケースがあります。たとえば、ヘルスケア施設への投資は日本では規模が小さいのですが、海外では高いです。
このように日本と異なる環境である海外の不動産投資信託に投資すれば、分散投資ができます。投資におけるリスクを軽減できるのです。
6.まとめ
海外の不動産投資信託は、日本よりも規制が緩くて高い利回りを期待できます。日本と状況の異なる海外の不動産に投資できて、分散投資の効果も得られるでしょう。このように海外の不動産投資信託にはメリットがたくさんあるため人気を集めているのです。興味のある人はチャレンジしてみましょう。