バンコク駐在エリア
タイは300万人ほどの外国人が暮らす国で、200万人がカンボジアやミャンマーなど隣接する国からの出稼ぎ労働者で100万人がその他の国から来た外国人です。
さらに、外国人の多くは駐在員として派遣された人とその家族で、これらの人たちは外国企業が多く集まるバンコクやその周辺で働いています。
そのため外国人が暮らすエリアは、会社から近いバンコクや周辺の県になります。
その中でもバンコクにはどのエリアにも外国人が居住するわけではなく、住みやすいエリアがあります。
ではバンコクで外国人駐在員が居住するのはどのようなエリアでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコクで外国人が居住するエリア
バンコクで外国人が居住するエリアは、現地のタイ人のようにいろいろなエリアに居住しているわけではなく、外国人に住みやすいエリアに居住します。
外国人にとり住みやすいエリアとは言葉が通じやすく食事や買い物などに便利なエリアです。
バンコクといえども言葉が通じず買い物にも不便な場所で外国人が快適な暮らしをするのは難しいため、居住するエリアは外国人にとり便利なエリアに集中します。
バンコクでこのようなエリアはシーロム周辺やスクンビットなどになります。
これらのエリアには外国人向けのレストランやスーパーマーケットなどがあり、英語も通じやすいので外国人にとり住みやすいエリアです。
しかし、これらのエリアは賃貸価格が高いので、リタイア後に住む人たちで十分な資金がある人以外は難しく周辺のエリアに居住します。
その中でも多くの外国人が居住するのが、BTS(高架鉄道)でスクンビットの先にあるプラカノンやオンヌット、MRT(地下鉄)でスクンビットから2駅目のラマ9世駅周辺には多くの外国人が居住します。
これらのエリアは鉄道があるため中心部などに移動しやすく、大きなスーパーマーケットなどもあり外国人でも快適な生活ができます。
バンコクで外国人駐在が居住するエリア
バンコクに居住する外国人でも駐在員は住むエリアが集中する傾向があります。
駐在員は仕事でバンコクに来ているため会社への通勤に便利な所に住む人たちが多いですが、単身か家族同伴によって住むエリアは異なります。単身であればシーロムやスクンビットのアソークのようにレストランやショッピングセンターがあるエリアが人気です。
一方、家族同伴で子供も一緒の場合には、買い物などに便利なエリアよりも住宅街に集中する傾向があります。そのエリアとしては、シーロム方面ではシーロムからルンピニ公園南部とサトーンと呼ばれるエリアです。
このエリアには商業の中心としてたくさんの会社が集まり、サトーン方面はバンコクの有名ホテルやコンドミニアムが建ち並ぶ高級住宅街です。
また、スクンビットエリアでは高級住宅街として有名なプロンポンやトンローだけでなくエカマイ、プラカノン周辺にたくさんの外国人駐在員が暮らします。
特に欧米人の駐在員は英語が通じれば生活にそれ程の不便がないので、英語が話せない駐在員と比べるとバンコクで快適に暮らせるエリアは広がると言えます。
日本人駐在が居住するエリア
バンコクで外国人駐在員が暮らすエリアでも、欧米人と日本人駐在員が暮らすエリアは異なります。
欧米人の駐在員が暮らすエリアはすでに紹介しましたが、日本人駐在員の暮らすエリアはもっと狭いエリアに集中します。
そのエリアとはスクンビットの東側に位置するプロンポンからトンローになります。このエリアはバンコクの中でも高級住宅街と言われて、タイ人の富裕層の邸宅や高級コンドミニアムが建ち並びます。
その中で日本人駐在員はコンドミニアムに居住しています。
日本人駐在員がこのエリアに集中して居住するには他の外国人にはない、いくつかの条件がありその条件に合ったのがこのエリアと言えます。
日本人駐在員の居住するエリアが集中する条件とは
1.多くのスポットで日本語が通じて日本の食材が手に入る
日本人にとって外国で日本語が通じるのは大切な要素でプロンポンやトンローには日本語が通じるスポットがたくさんあります。
一例としては、トンローの総合病院では日本人専用の診察スペースがあり、日本人医師や日本語が理解できる医師などが常駐しているため日本語しか話せなくても心配はありません。
同様に日本語が通じる歯科医や薬局もあります。
このエリアは言葉だけでなく、日常の買い物や食事も日系の日本食スーパーや日本人が経営するレストランがたくさんあるため食事に困ることがありません。
2.日本人学校が近い
日本人駐在員で学校に通う子供がいる場合にほとんどは日本人学校に通います。タイにはバンコクとチョンブリ県のシーラチャに日本人学校があり、バンコクの日本人学校は世界で最も大きな規模です。
日本人学校はこのエリアの北部に位置して、通学にはスクールバスが利用され学校から離れすぎるとスクールバスが迎えに行けないエリアがあるので通学しやすいのが人気の理由です。
このようにプロンポンとトンローエリアはシーロムやその他のエリアに会社があっても通勤しやすく、日本語が通じるスポットがたくさんあり、日本の食材が手に入りやすく日本人学校が近いところが人気と言えます。
バンコクで駐在員が暮らしやすいエリア
バンコクで駐在員やその家族が居住するにはプロンポンとトンローなどは快適に暮らせる条件がそろっています。
一方では、家賃を含む生活費が高額になるデメリットがあります。
このエリアの家賃はバンコクの中でも最も家賃が高く、食品などが安く購入できるスーパーマーケットがないのが生活費を高くなる理由になります。
駐在員の場合は会社から十分な補助がある場合には居住することはできますが、そうでない場合はこのエリアに居住するのは大変です。
そのような場合にはプロンポンやトンローと同じようにはいきませんが他のエリアでも暮らしやすいところがあります。
ここではバンコクでプロンポンやトンロー以外に駐在員が暮らしやすいエリアを紹介します。
1.プラカノン・オンヌットエリア
BTSでトンローの2つ先の駅がプラカノンで隣の駅がオンヌットになります。
このエリアはここ数年で開発が進み大規模なコンドミニアムが続々誕生しています。
周辺には地元のスーパーマーケットや日本食のレストランがあり、プロンポンやトンローからも近いため日本語が通じなくてもそれ程ストレスを感じず暮らせるエリアです。
このエリアは日本人駐在員や現地で就職した日本人もたくさん住んでいるため比較的日本人も暮らしやすいエリアと言えます。
また、バンコクの東側になるので日本企業の工場が多いサムットプラカーンやチョンブリ県に通勤する時も便利です。
2.ペチャブリー・ラマ9世駅エリア
これらのエリアはMRTのスクンビット駅の隣にありバンコクの商業の中心地のシーロムまでもMRTで15分ほどです。
ラマ9世駅に直結して2つの大きなショッピングモールやナイトマーケットがありショッピングには便利です。
駅周辺には高層のコンドミニアムが建ち並びプロンポンやトンローと比べると家賃が安いため外国人駐在員もたくさん暮らすエリアです。
まとめ
バンコクで駐在員が暮らすエリアを紹介しましたがいかがでしたか。
駐在員は仕事でバンコクに来ているため、余分なストレスを感じず暮らすため同じエリアに集中しがちです。
バンコクにはその中でも日本語が通じて日本人が暮らしやすいエリアがありますが、その分生活費も高額になるので、その場合には周辺の暮らしやすいエリアを探してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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