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バンコク郊外一軒家
タイの一軒家は地方の街では見かけても、バンコクの中心部で見たことある人は少ないのではないでしょうか。バンコクでも高級住宅街と言われるスクンビットのプロンポンやトンロー、チャトチャック公園近くのアーリーなどには一軒家がありますが、敷地が数百平米もある大邸宅ばかりです。これらの邸宅はテレビドラマの撮影でも使われるほどです。
しかし、このような大邸宅に住めるのはほんの一部の人たちだけでほとんどの人はアパートや日本で言う長屋スタイルのタウンハウスなどに住みます。その他、自営業や会社員でもある程度の収入のある人たちが暮らすのはコンドミニアムなどです。
このようにバンコクでは一軒家で暮らせるのは富裕層の人たちですが、郊外では土地や家屋の価格が安くなるので会社勤めの人たちでも家を買うことができます。では、バンコクの郊外の一軒家とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、バンコク郊外の一軒家について紹介します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコク郊外の一軒家のエリア
バンコクはスワンナプーム空港がある東側がサムットプラカーン県、ドンムアン空港から北側がパトムタニ県とその西側がノンタブリ県、西部にはナコンパトム県とサムットサコーン県に囲まれています。
サムットプラカーン県とノンタブリ県のバンコク寄りのエリアは、バンコクと同じようにコンドミニアムやアパートメントが建ち並びますが、その他はタウンハウスや一軒家などが多く見られます。このエリアは家屋の価格もそれ程高くないためわざわざコンドミニアムを建てる必要がなく、コンドミニアムを建ててもそれ程入居希望者もいないのではないでしょうか。
このエリアには昔から数でいる人の一軒家が多く見られますが、この風景は日本でもよく見られるものと殆ど同じです。
しかし、このエリアはバンコク中心部に十分通える距離で、東京や大阪などと比べるとバンコクは中心部に多くの人が暮らしていることが分かります。
外国人が住めるバンコク郊外の一軒家
このように、バンコク郊外の一軒家はバンコクに仕事を持つ人でも暮らせるエリアが有ります。
しかし、現地のタイ人ばかりが暮らすエリアに外国人がとは暮らすと言うのもなかなか大変なことです。
その中でもバンコク周辺には「ムーバーン」と呼ぶエリアがあります。
ムーバーンとは塀で囲まれて、入り口にはセキュリティを配備して、公園やプールなども備えたところもあります。
ムーバーンは分譲用として売り出された住宅で、多くは購入した人が住んでいますが、その中には賃貸用として貸し出す場合があります。
バンコク郊外のムーバーンにも外国人が借りて住んでいます。
ムーバーンであれば外国人でも使いやすい作りの家が多いため外国人が一軒家を借りるにはムーバーンが適していると言えます。
また、外国人が住む一軒家は殆どが賃貸になります。
これはタイの法律では外国人は土地を購入できないため、どうしても家を買いたい場合には建物だけ購入して土地は賃借する方法もあります。
バンコク郊外の一軒家のメリットとデメリット
バンコク郊外の一軒家で暮らすにはメリットとデメリットがあります。
それは日本でも同じように便利さを求めるなら都心のコンドミニアム、静かにゆったりと暮らすなら郊外の一軒家になりますが、その他にもメリットとデメリットがあります。
1.バンコク郊外の一軒家で暮らすメリット
タイの一軒家は日本と比べて部屋のサイズが大きく作られています。
また、コンドミニアムでは部屋から一歩出ると共有スペースなので、プライベートを保てるのは部屋の中しかありません。一方では、一軒家は壁で囲まれて中が見えない家が多いため、庭でバーベキューをするなどで楽しむことができます。
また、多少大きな音を出してもタイでは気にする人は少ないので知人を呼んでパーティーなどを行うことができます。
さらに、タイのコンドミニアムはペットを飼うことができない場合が多いので、ペット同伴の家族には適した住居と言えます。
2.バンコク郊外の一軒家で暮らすデメリット
一軒家で暮らす場合に最も困るのが掃除と家の管理です。
部屋数が多いほど掃除が大変で、庭の手入れも同様です。
タイ人の場合は部屋の手入れを業者に任せる家が多いですがそのようなところに余計な費用がかかります。
次に、セキュリティの問題があります。
コンドミニアムは入り口にセキュリティ担当者が常駐して外部からの訪問者をチェックしますが、一軒家ではそれができないため、常に施錠のチェックを気にしなければなりません。
バンコク郊外で暮らす場合には、車が必須になります。
バンコク周辺と言ってもタイの交通インフラは日本には全く及びません。
バンコク郊外には電車がないため主要な交通機関はバスやロットゥ(小型バス)、ソンテウ(小型トラックの荷台を乗車スペースにした乗り物)が主です。
行先の表示は全部タイ語になるので、タイ語が分からないと利用するのが難しくバンコクの中心部に出かける時には、世界で最も渋滞が激しいと言われる車の混み具合を覚悟しなければなりません。
このように、バンコク郊外の一軒家で暮らすにはメリットとデメリットがありますが、車の運転ができて車を持つことが快適に暮らせる条件と言えます。
バンコク郊外の一軒家の家賃
バンコク郊外の一軒家の家賃はエリアと家のサイズなどによって大きく異なります。
その中でもバンコク周辺ではサムットプラカーン県のスワンナプーム空港西側のキングケウエリアには大きなムーバーンがあります。
バンコク中心部にも近いので人気ですが、このエリアなら建坪が100~120㎡で8万タイバーツ(約28万円)位で借りられる物件がありますが、バンコク中心部のコンドミニアムのように賃貸用にたくさんあるのではないため、オーナーによって家賃は大きく異なります。
また、バンコクからは遠くなりますが、東部のチョンブリ県にシラチャと言う街があり、アマタナコン工業団地で働くたくさんの日本人が暮らしています。
このシラチャ周辺はパタヤ宿のリゾート地もあり、リゾート風の一軒家もあります。家賃もキングケウとほぼ同じ位なので、リタイアしてタイで暮らす外国人が借りて暮らしていることもあります。
バンコク郊外の一軒家の探し方
バンコク郊外で外国人が自力で一軒家を探すのはかなり厳しいと言えます。
タイには現地の不動産会社はあまりなく、インターネットなどが情報源になりますがそれでも数は知れています。
また、直接現地で一軒ずつ探すのも現実的ではありません。
そのような時にはバンコクに日系の不動産会社があります。
日系の不動産会社が持つ物件はほとんどがバンコクのコンドミニアムですが、現地で長年商売しているのでいろいろな情報があります。
自力で探すよりははるかに物件が見つけやすいので、バンコク郊外の一軒家を探す場合には一度相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
バンコク郊外の一軒家について紹介しましたがいかがでしたか。
タイはバンコクだけが巨大都市になりその他のエリアは発展していないため、地方都市には一軒家はたくさんあります。
しかし、外国人がタイで暮らすとなるとバンコクから離れるのも厳しいものです。
そのような時には、タイ郊外の一軒家ならバンコクの便利さと一軒家の開放感のどちらも取り入れた快適な暮らしができるのではないでしょうか。
バンコク郊外の一軒家で快適な暮らしをするためには、しっかり情報を収集してよりよい住宅を選びたいですね。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。