バンコクコンドミニアム相場
タイは日本と比べると物価が安いと言われる国です。
タイは物価が安いだけでなく、日本人とタイ人の収入の差もあり、それぞれ日本の1/3くらいになります。
タイの物価は全て日本とくらべて同じではなく、自動車はタイで売られている販売価格が日本の2倍以上になり、食堂の料理の価格は日本の半額くらいです。
その中でもバンコクのコンドミニアムの相場は日本の1/3くらいになりますが、物件やブランドによって金額が異なります。
本記事はタイの中でも不動産の物件として、最も多いバンコクのコンドミニアムの相場について解説します。
本記事は、タイの不動産購入方法について解説します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
外国人が購入できる不動産
タイは日本のように外国人が自由に不動産を購入することはできません。
外国人は土地を所有することができず、購入できるのはコンドミニアムなどの集合住宅の建物の部分で、タイ人の居住が50%以上に限られます。
投資用の賃貸住宅でもどちらでも構いませんが、2020年より施行された日本の固定資産税のような土地家屋税では税率が異なります。
このように、タイの不動産は外国人が土地を所有できないため外国人が購入するのはコンドミニアムに集中します。
タイのコンドミニアムの特徴
日本ではコンドミニアムと言う言葉はあまり使われませんが、タイでは日本の賃貸専用マンションをアパートメントと呼び、分譲マンションをコンドミニアムと呼びます。
タイのコンドミニアムが日本のマンションと大きく異なるのは、共有部分の施設の充実です。多くのコンドミニアムはプールやジム付で、施設内にコンビニなどが完備された物件もあります。
さらに24時間セキュリティが常勤で防犯も優れています。また、日本のマンションの施設内の駐車場は有料の場合が多いですが、タイのコンドミニアムでは1台は無料で2台目も安い金額で借りることができます。
このようにタイのコンドミニアムは共有スペースの施設や防犯などに優れています。
バンコクのコンドミニアムの人気のエリア
タイの中でもコンドミニアムが多く建ち並ぶのがバンコクです。
バンコクは都心部だけでなく、サムットプラカーンやノンタブリ県などの隣接する県までコンドミニアムが林立しています。
その中でも人気のエリアがいくつかあります。
ここではバンコクで人気のコンドミニアムのエリアを紹介します。
1.プロンポン・トンローエリア
このエリアは、バンコクの中心地のスクンビットの東側に位置するバンコクを代表する高級住宅街で、コンドミニアムとともに「ソイ」と言われる幹線道路から入った脇道にはタイ人の富裕層の大きな邸宅が建ち並びます。
また、このエリアは駐在員を中心とした日本人も多く居住して、日本語が通じる病院や薬局、日本食スーパーやレストランなどがあるため日本人がストレスなく暮らすことができる最も人気のエリアです。
一方、バンコクでも最もコンドミニアムの価格の高いエリアと言われ、同じようなコンドミニアムでも他のエリアと比べると2~3倍の価格になる場合があります。
2.ルンピニエリア
バンコクのオアシスと言われるルンピニ公園の北側のラチャダムリからウイッタユ通り周辺は日本大使館やアメリカ大使館などが位置して、タイを代表する高級ホテルが建ち並びます。
さらに、ルンピニ公園の隣には大規模開発プロジェクトの工事も進行中で、バンコクの中心地でありながらますます発展するエリアです。
このエリアには一戸建ての住宅はなく、住宅はサービスアパートメントやコンドミニアムになります。
プロンポンやトンローと異なりこのエリアに居住する日本人はあまりいませんが、タイ人の富裕層や欧米人がコンドミニアムを購入する人気のエリアです。
3.シーロムエリア
ルンピニ公園の南側に位置して、大手企業の本社が集まるタイの商業の中心地がシーロムです。
このエリアは、BTS(高架鉄道)のサラディーン駅周辺には高層のビルが建ち並びますが、駅の南側のシーロム通りとサトーン通りに挟まれた脇道は、商業地区とは思えない静かな環境です。
ここには低層のコンドミニアムがたくさん建ち並びますが、スクンビットのプロンポンやトンローエリアと同様にタイで働く欧米人を中心に人気のエリアです。
4.その他の人気のエリア
これまで紹介したエリアはバンコクで最も人気ですが、他のエリアより価格が高いため余裕がないと住むことができません。
これらのエリアに住むことができない人でも人気のエリアがあります。
・オンヌットエリア
オンヌットは人気のプロンポンやトンローエリアの東側に位置して、BTSオンヌット駅周辺には高層のコンドミニアムが建ち並び、アソーク駅までBTSで9分と便利で駅周辺は綺麗に整備されているため外国人だけでなくタイ人にも人気です。
このエリアはプロンポンやトンローエリアと比べても物件によっては半額以下というところもあります。
・ラマ9世エリア
MRT(地下鉄)のスクンビット駅から北に向う2つ目駅がラマ9世駅です。
ラマ9世駅には駅に直結した2つの大きなショッピングモールがあり、南北に通るラチャダピセーク通りと東西に通るラマ9世通りに面して高層のコンドミニアムが次々誕生しています。
バンコクでもこれだけ駅と連結したショッピング施設と、コンドミニアムが建ち並ぶエリアはないため、これからもっと人気になるエリアと言えます。
コンドミニアムの価格
これまでバンコクのコンドミニアムについて紹介してきましたが、購入をお考えの方で気になるのはどのくらいの相場になのかではないでしょうか。
ここではバンコクのコンドミニアムの相場について解説します。
タイのコンドミニアムは2013年頃から販売に陰りが見えだしてきましたが、販売価格は上がり続けてきて2020年になり在庫が増えすぎたためディスカウントして販売するコンドミニアムも増え始めました。
また、これまでに建築されたコンドミニアムは1部屋あたりの面積が広く、新しいコンドミニアムはこれまでのスタジオタイプのサイズが1ベッドルームになるなど新築と中古の比較が難しくなりますが、ここでは現在の平均的なサイズと部屋数を基に紹介します。
スタジオタイプ(25㎡)
プロンポンやシーロムなど高級住宅街のエリア 400万タイバーツ(約1,500万円)
オンヌットやラマ9世などの人気のエリア 300万タイバーツ(約1,130万円)
1ベッドルーム(35㎡)
プロンポンやシーロムなど高級住宅街のエリア 550万タイバーツ(約2,100万円)
オンヌットやラマ9世などの人気のエリア 400万タイバーツ(約1,500万円)
2ベッドルーム(45㎡)
プロンポンやシーロムなど高級住宅街のエリア 800万タイバーツ(約3,000万円)
オンヌットやラマ9世などの人気のエリア 600万タイバーツ(約2,300万円)
このように300万タイバーツ(約1,130万円)
このようにバンコクでもコンドミニアムの価格が高い、人気のラマ9世エリアよりもプロンポンやシーロムの相場は1.3倍以上になります。
また、同じエリアで部屋のサイズが同じであってもデベロッパーのブランドによっても相場に大きな違いがあります。
まとめ
バンコクのコンドミニアムの相場について解説しましたがいかがでしたか。
タイのコンドミニアムは販売が不振になっても相場は上がり続けて、2020年からは在庫処分のために1部ではディスカウントをして販売されましたが、2022年には回復するとの見通しがあります。
しかし、メインの海外投資家である中国が現在の状況では回復が難しい可能性があります。
これからバンコクのコンドミニアムの購入をお考えの方は、この辺りを注視することをおすすめします。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。