バンコク豪邸値段
タイは住宅の価格は日本と比べると非常に安いと言われます。安い理由はいくつかありますが、理由は土地が安いことと人件費が安いため住宅の建築価格が安くなります。
しかし、タイは日本と同じように都会と地方では住宅の価格は全く異なります。
全く同じ家を建てたとしても地方の3~4倍の金額になり、高級住宅街になると5倍以上にもなります。
一般的にバンコク郊外の一軒家の価格は平屋建てで約1,000万円、2階建てになると1,500~2,000万円と言われます。
一軒家ではないですがバンコクのコンドミニアムの平均価格は50㎡で1,500万円位でしょうか。
このような価格を見るとタイは住宅の価格が安いと思われている方も日本とそれ程変わらないと思うのではないでしょうか。
その中でも豪邸ともなると高い材料が使われて、土地の価格が高いところに建てられるのでさらに高額な家になります。
では、バンコクの豪邸はいくらくらいの価格になるのでしょうか?
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
一般的なタイの住宅の建て方
日本で家を建てる時には、建築会社に依頼して建てるのが一般的です。日本は地震が多く、建築関連の法律も厳しいため専門の会社にまかせなければ家を建てるのは難しいことです。
一方タイの地方で一般の住宅を建てる時には、地元でこれまで家を建てたことがある人たちで建てることがあります。
少し知識を持った素人の集まりなので、出来栄えはよくなく、金額も立てている最中に材料の不足が分かり、当初の予算の1.5倍になる事がよくあります。
バンコクではそこまで酷くはないですが、でき上ってみないと分からないところにタイの住宅の怖さがあります。
しかし、バンコクの豪邸ともなると建設会社に依頼するでしょうしそのようなことは少ないと考えられます。
バンコクの豪邸の間取り
タイで豪邸と言われる家はどのような造りになっているのでしょうか。豪邸と言っても日本とタイでは造りが異なるところもあり、建物の広さも違います。では一般的なバンコクの豪邸の間取りはどのようになっているのでしょうか。
ここでは3LDKの標準の豪邸を紹介します。
1階には駐車場、メインリビングルーム、ダイニング、キッチン、使用人室、シャワールームなどになります。
2階は書斎、主就寝室と専用更衣室とトイレシャワー、副リビングルームなどです。
3階は2つの就寝室と専用更衣室、トイレシャワーなどになります。それぞれの部屋のサイズも大きく、リビングルームが100~150㎡、就寝室が100㎡位のサイズで1階から3階まで吹き抜けのデザインが多くエアコン代だけでも大変な金額です。
外部とは高い塀で遮断されて、門にはセキュリティが常駐して庭には芝生や花壇、プールやバーベキュースペースがあるのが一般的です。
バンコクの豪邸のエリア
バンコクの豪邸は至る所に点在しています。
日本と同じように周辺の土地の地主などは自分の土地に大きな家を建てるからです。
しかし、豪邸が集結するエリアはバンコクでは限られています。豪邸が集結するエリアはこの土地の地主ではなく、他の土地から移ってきた人たちが殆どです。
豪邸が集結する理由は、タイは世界で最も格差の激しい国と言われます。
タイはお金持ちであれば、お金を持っていることを示して使わなければなりません。
日本のように無駄なお金を使わずお金を貯めた者はお金持ちとしては認められません。富の象徴誇示するのは豪邸や高級車などになるでしょうか。
このような風潮がタイにはあるため富裕層はこぞって高級住宅街に豪邸を建てます。
では、バンコクの豪邸のエリアはどのあたりになるのでしょうか。
1.プロンポン・トンローエリア
バンコクで最も豪邸が集まるのは、スクンビットの中心アソークの東に位置するプロンポンとトンローのエリアです。
このエリアがアソークから東に向かってスクンビット通りとその上にBTS(高架鉄道)のスクンビットラインが走ります。通りから「ソイ」と言う脇道があり南側が偶数、北側が奇数の数字が付けられています。
このエリアで最も高級と言われるのはアソークとプロンポンの中間あたりのソイ33からトンローの北側に位置するソイ55までです。
このエリアはスクンビット通りには高層コンドミニアムが建ち並び、プロンポン駅前には高級デパート、ソイに入ると高級レストランや豪邸が建ち並びます。
また、このエリアはバンコクに居住する日本人が集中して、日本語の通じる病院や薬局、日本食のレストランや居酒屋などタイ語が話せなくても暮らしていけます。
2.アーリーエリア
アーリーはウイークエンドマーケットで有名なチャトチャック公園の南側に位置しています。
バンコクの中心部から北に向かうパヤタイ通りの西側が豪邸エリアになります。前出のプロンポンやトンローエリアとは雰囲気が異なり、パヤタイ通りではそれ程高級感が感じられず、西側のソイに入ると静かな雰囲気の中に豪邸やおしゃれなレストランやカフェが建ち並びます。
プロンポン・トンローエリアと比べると華やかな雰囲気はありませんが、落ち着いた街並みのエリアで富裕層のタイ人がよく食事で訪れる場所でもあります。
このエリアにはコンドミニアムが少なく、日本語も通じないため日本人はほとんど暮らしていません。
3.サトーンエリア
バンコクのオアシスと言われる広大なルンピニ公園の南側に位置するのがサトーンです。
このエリアには高級ホテルやコンドミニアム、外国の大使館が建ち並びバンコクではおしゃれな街として地元の人には人気です。
また、周辺のシーロムはタイや外国企業が集結するエリアです。
サトーンはタイ人だけでなく欧米人にも人気で、西欧料理などのレストランも多くおしゃれな雰囲気を醸し出しています。
このエリアもアーリー同様に古くからタイ人の富裕層が暮らすエリアで表通りを一歩入ると静かな中に豪邸やレストラン、カフェが建ち並んでいます。
このエリアもアーリー同様日本人が暮らすことはほとんどありません。
バンコク豪邸の価格
バンコクの豪邸はオーナーの好みで価格が大きく異なりますが、共通しているのは大きさと豪華さを優先して、使い勝手は2の次と言う家が多いことです。
タイ人の価値観の一つに大きさがあり、タイの建物は住居以外でも必要以上に大きく作られています。
日本人からすると非常に無駄と思うことが、タイ人にとっては大きさがステータスになります。
このようなことから建物の価格が高いほど価値も高いと思われるので、バンコクで豪邸と言われる家は建物の価格だけでも2~3億円以上するものがたくさんあります。
しかし、日本人であれば設備などにお金をかけますが、タイ人の場合は作りや設備よりもとにかくお金をかけたことに価値があるようです。
このように日本人とタイ人では価値観が大きく異なるため、タイ人には満足できる豪邸でも日本人から見ると無駄な作りと感じる人が多いのではないでしょうか。
まとめ
バンコクの豪邸を紹介しましたがいかがでしたか。バンコクには豪邸と言われる家がたくさんありますが、日本の豪邸とは異なり快適に暮らす家と言うよりは人に見せる家と言う意識が強いため、日本人にとっては使い勝手が良くないかもしれません。
しかし、タイの富の象徴と言えば、豪邸や高級車などになるのは日本人とは価値観が異なります。そのためバンコクの中でプロンポンやアーリーなどの高級住宅街と言われるエリアに豪邸を建てたいと言う気持ちがタイ人にあるのではないでしょうか。
そして、そこに建てられた豪邸の値段が高すぎると思われる方が喜ばれるのも日本人とタイ人の価値観の違いではないでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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