バンコク住みやすいエリア
タイの中では唯一の大都会と言えるのがバンコクです。タイの人口は7,000万人ほどで、その10%がバンコクで周辺のエリアを含めると20%くらいになります。
バンコク以外には北部のチェンマイやイサーン地方のナコンラチャシマ、南部のハートヤイなどが大きな都市になりますが、バンコクの1/10にも満たない人口です。
そのバンコクにはたくさんの外国人が暮らします。
バンコクで暮らす外国人の多くは本国企業から派遣された駐在員や家族ですが、その他にもタイに仕事を求めてやってきた人や、仕事をリタイアしてタイで暮らす人たちもいます。
それらの人たちの多くはバンコクで暮らしていますが、バンコクならどこでも同じように暮らせるのではなく、外国人にとって暮らしやすいエリアがあります。
では、バンコクで外国人が暮らしやすいエリアとはどのようなところなのでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコクとはどのような都市
外国人観光客に人気のあるバンコクには王宮やワットポー、ヤワラート(中華街)などがある旧市街があります。
このエリアには歴史がある建物がたくさん建ち並び良き時代のバンコクを忍ばせます。旧市街は中華系タイ人がたくさん暮らして、中華系寺院や中華の食堂など中国にいるのかと勘違いするほど中国文化があふれています。
このエリアは昔から住み続ける人たちが多く、東京の下町の風情を感じさせます。
この旧市街から東に向かってバンコクは発展して、その中には商業の中心地のシーロム、外国人に人気の高級住宅街のスクンビットなどがあります。
これらの街は新市街と呼ばれ現在ではバンコクの中心地です。
このようにバンコクは二つの大きな街があり、それぞれ異なる雰囲気を現在でも醸しだしています。
バンコクで日本人が住みやすいエリアの条件
このようにエリアごとに特徴のあるバンコクですが、全てが住みやすいかと言うとそうではありません。
観光などで訪れた時には楽しいエリアでも外国人にとっては住みにくい場所もあり、観光する場所はなくても住みやすい場所があります。
特に日本人は他の外国人には見られない、同じエリアに集中して住む傾向があります。
その理由は他の外国人にはない日本人独特の特徴があります。
では、日本人にとりバンコクで住みやすいエリアとはどのような条件があるのでしょうか。
1.日本語が通じる
日本人が住みやすい条件の一つとしては日本語が通じやすいことです。
バンコクは比較的日本語が通じやすいと言われますが、それは日本人相手のお店などだけで日本語はほとんど通じません。
そのためタイ語や英語を使わなければならない日本人にはストレスになりやすいので、多くの日本人にとって日本語が通じるエリアが住みやすい条件と言えます。
2.日本食が手に入りやすいエリア
言葉が通じることと同じくらい、日本の食材が手に入るのは日本人にとって重要です。
日本の食材は世界の中でも独特で、外国では日本の食材はなかなか手に入りません。
そのため日本食専用の店舗で購入する必要があります。
店舗のエリアは日本語が通じるエリアと重なるため日本人が住みやすいエリアになります。
3.学校の通学に便利
この条件は学校に通う子供が帯同する場合ですが、欧米人などの場合は子供をインターナショナルスクールやアメリカンスクールなどに通わせますが、ほとんどの日本人の子供たちの場合は日本人学校に通います。
この場合は子供が通いやすいエリアが日本人にとって住みやすいエリアになります。
このように日本人にとってバンコクで住みやすいエリアは、日本語が通じて食材が手に入りやすく、子供が学校に通いやすいのが条件です。
バンコクで暮らす他の外国人も同様ですが、日本人の場合はその意識が他の国の人たちよりも強いと言えます。
外国人が住むバンコクのエリア
バンコクの中で外国人が住むエリアは、主に新市街と呼ばれる中でも商業の中心地のシーロムやスクンビットエリアなどになります。
シーロムエリアはタイや外国企業の会社が建ち並び、周辺にはバンコクのオアシスと言われるルンピニ公園やその近くには各国の大使館などがあります。
シーロムはサトーンなどの高級住宅街に隣接してこのエリアには欧米人が中心に居住しています。
一方日本人にとって日本語が通じるところが少なく、日本食などを販売する店舗も少ないためこのエリアにはそれ程多くの日本人は居住していません。
多くの日本人が住むエリアはスクンビットの東側に位置するプロンポンやトンローあたりに集中しています。
このエリアには日本語が通じる病院や薬局、日本食のスーパーマーケットや日本食レストランがあり、至る所で日本語を見ることができます。
このエリアに居住するならタイ語や英語が分からなくてもそれ程不便ではありません。
そのため、駐在員を中心とした日本人がたくさん暮らしています。その一方で、このエリアはバンコクで最も高級住宅街と言われ、タイ人の富裕族がたくさん暮らします。
そのため、日本人にとっては住みやすいエリアでありながら、コンドミニアムの家賃は非常に高額なので希望する人が全てこのエリアに住めるわけではありません。
その場合にはプロンポンやトンローに近いエリアに住む人たちもたくさんいます。
日本人が最も住みやすいエリアとは異なり日本語が通じにくく日本食なども手に入りやすいわけではないですが、プロンポンにも距離が近く日本人もたくさん住んでいるので安心感があると言えます。
タイプ別バンコクで住みやすいエリア
バンコクに暮らす場合に、どのような生活をするのかで居住するエリアは異なるのではないでしょうか。
駐在員であれば外国での仕事に集中するために生活はなるべく日本語の通じるところに住んで、余計なストレスは省きたい人もいます。リタイアしてタイを楽しみたい人はタイ人がたくさん暮らすところで生活したいのではないでしょうか。タイの暮らしを楽しみたい人がプロンポンなどに住んでも楽しくないかもしれません。
それぞれの生活スタイルに合うところに住むことでバンコクの楽しさが分かるのではないでしょうか。
そのような場所のポイントとしてはいくつかポイントがあります。
1.日本語の通じるエリアに住みたいエリア
バンコクで日本語が通じやすいエリアと言えばプロンポンとトンローになります。
このエリアであれば病院や薬局には日本語が通じやすく日本食のスーパーマーケットは日本語でも表示されています。
バンコクで他には日本語が通じるエリアがないため特殊なエリアと言えます。タイ語や英語を覚える必要がなく日本語の通じるエリアに住みたい方には最適です。
2.現地の生活に溶け込むエリア
バンコクで暮らす日本人はスクンビットのプロンポン・トンローだけでなく様々なエリアに点在しています。
その中でもバンコクの現地の生活に溶け込むエリアにおすすめのエリアがヤワラートの西側のサムヨート周辺です。
バンコクは日本の東京のように地方から出て来た人がたくさん暮らしていますが、このエリアには中華系タイ人が昔から暮らす古き良きバンコクの風情が残るエリアです。
以前は交通に不便でしたがMRT(地下鉄)の延長によって便利になりました。ここに住む外国人もほとんどいないためバンコクを知りたい人には最適なエリアです。
まとめ
バンコクの住みやすいエリアを紹介しましたがいかがでしたか。バンコクはエリアによって外国人が住みやすいところやそうでないところがあり、住む理由によっても異なります。
住むエリアは楽しい生活をするには大きな影響があるので、移住する前にきちんと調べて最適なエリアを選びたいですね。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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