バンコクペット可の賃貸住宅
タイは動物と人間が共存しているような国で、バンコクの街中にも野良犬や野良猫がたくさん生活しています。
日本のように保健所などが捕獲して野良犬たちを殺処分することはありません。
これはタイが仏教国で、その教えにより生き物を殺さないという考えに基づいているからです。
バンコクではコンビニの入り口に寛いでいる野良犬たちを見かけ、野良犬や野良猫に食事を与えるタイ人も見かけます。
このようにタイでは犬や猫にとっては暮らしやすい国ですが、ペットと一緒に賃貸住宅で暮らすことは可能なのでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
タイ人のペットの暮らし
ペットと言っても小鳥やハムスターなどの小動物やウサギや猫、犬などたくさんの動物がいます。
その中でも犬と一緒に暮らす時には躾をしなければなりません。タイでは日本のようにペットのしつけをする習慣はなく、犬と一緒に散歩をする時はほとんどの人がリードをつけずに歩いています。
都心の家の周りでも放し飼いなので、野良犬なのか飼い犬なのかの見分けもつかないほどです。
このような状況なので道路を汚しても飼い主が後始末をすることもありません。
日本では、散歩の時にリードを付けるのは必須で、ショッピングセンターやレストランは条件付きでペットと一緒に入ることができて、ほとんどの公園なども入ることができます。
一方、バンコクでは公園や公共交通機関、ショッピングセンター、レストランへのペットの入場はほぼ禁止されています。
これは、躾がしっかりできていないため、施設を汚し、周りに迷惑を及ぼすことからです。
バンコクの賃貸住宅でのペットとの暮らし
バンコクでペットと一緒に暮らすには自己保有の一軒家なら問題ありませんが、コンドミニアムやアパートメントになるとほとんど「No animal」と表示されて、小鳥やハムスターなどの小さなペットは問題ありませんがペットと一緒に住むことはできません。
また、コンドミニアムで許可されていても賃貸の場合には部屋のオーナーが許可しなければ飼うことはできません。
これは前出の通りペットの躾をしっかりできていない飼い主が多いため、周りに迷惑をかけたり、施設を汚すことが原因です。
しかし、全てのコンドミニアムがペットを飼うことができないかと言うとそうではありません。
コンドミニアムやアパートメントの中には犬を含むペットを暮らせる物件もあります。
これは、賃貸物件をタイ人が借りるのではなく外国人が借りることが多いからです。
特に欧米人は犬や猫を飼っている場合もあり、躾もしっかりできてタイへの赴任などでペットと一緒に住める住居が必要なことにも関連します。
バンコクでペットと暮らせる賃貸住居のエリア
バンコクの中心街スクンビットやシーロムなどでは犬にリードをつけて散歩をしている外国人を見かけることがあります。
これらのエリアで一軒家と言うのは考えにくく、どこかのコンドミニアムに居住しているのでしょうか。
タイでは、犬や猫などのペットと暮らせる賃貸住宅は全体の5%にも満たないと言われていますが、全くないわけではありません。
しかしながら、これだけ少ないと探すのは困難を極めます。
その中でもバンコクでは、シーロムやスクンビットのプロンポン、トンローなどの高級コンドミニアムが建ち並ぶエリアにはペットと暮らせるコンドミニアムやアパートメントがあります。
これは外国人はペットの躾ができて、タイにはペットと一緒に来ることがあるため、対応する住居が必要と言うことです。
これらのエリアを中心に探せばペットと一緒に暮らせる賃貸住居も見つけやすくなります。
ペットと暮らせる賃貸住宅の家賃
ペットと一緒に暮らせる賃貸住宅は、高級コンドミニアムやアパートメントが多いと説明しましたが、どのくらいの家賃になるのでしょうか。
高級コンドミニアムやアパートメントは立地や部屋のサイズ、施設によって家賃が大きく異なり、ペット可だからその分家賃が高くなると言うことはありません。
ここではバンコクで日本人が多く暮らすスクンビットのプロンポンからエカマイ周辺のペットと一緒に暮らせるコンドミニアムやアパートメントの平均的な家賃を紹介します。
ここで紹介する部屋の大きさと部屋数、家賃は平均的な数字ですのであくまで参考としてご覧ください。
1ベッドルーム(30㎡)30,000~50,000タイバーツ(約105,000~175,000円)
2ベッドルーム(50㎡)50,000~70,000タイバーツ(約175,000~245,000円)
3ベッドルーム(70㎡)70,000~100,000タイバーツ(約245,000~350,000円)
この範囲であれば比較的探しやすく、欧米人が多く暮らすシーロムエリアも同じくらいの家賃です。
バンコクでペットと一緒に暮らす賃貸住宅の探し方
タイは日本とは異なり、自分で直接コンドミニアムやアパートメントに行って部屋を見て気に入れば契約することができます。
家具や電化製品も完備されている部屋が多くすぐに入居できる手軽さがあります。
しかし、ペットと一緒に住む住居を探すとなると簡単ではありません。ほとんどの賃貸住居がペット不可のため、どの住宅がペットと住めるのか探さなければなりません。
暑いタイで一軒ごと訪ねて探すのは体力と時間の消費になります。
このような場合には、バンコクにはたくさんの日系不動産会社があります。
これらの不動産会社にはペットと一緒に住める物件があり、日本からもホームページ等にアクセスすれば探すことができて契約も可能です。
また、時間に余裕があればバンコクに訪れた時に条件に合う物件を案内してくれるので、この方法は直接物件や周辺の環境を見ながら決められるので確実です。
バンコクの賃貸住宅でペットと暮らす注意事項
日本はペットに対する管理がきちんとされている国で、そのままタイで暮らしても問題はありません。
しかし賃貸住宅で暮らすとなるといくつか注意しなければならないことがあります。
その中でも犬や猫など部屋で自由に歩き回るペットには注意が必要です。
ここではバンコクの賃貸住宅でペットと暮らす時に注意しなければならないポイントについて紹介します。
1.ペットの鳴き声
タイでは騒音でトラブルになる事はあまりありませんが、日本人が暮らすコンドミニアムには外国人もたくさん暮らします。
その中でも犬の鳴き声などのトラブルがあります。
外国人の中でも欧米人はトラブルに関しては日本人のように遠慮して我慢すると言うことがないのでトラブルに発展する可能性が高くなります。
トラブルを防ぐためには留守番中に鳴かないように躾をしなければなりません。
2.散歩できるエリアがない
バンコクは日本のように歩道がきちんととられてなく人が歩くのも大変です。
また、公園は原則的にペットが入ることはできず、日中は温度も高く犬を飼う場合には散歩の時間に適しません。
さらに、町中には野良犬がたくさんいるのでなわばりに入ると喧嘩になる事があります。
犬の中でも、長時間の散歩が必要な犬種はバンコクで飼うのは難しいと言えます。
3.住宅の破損
一般的なタイの賃貸住宅は契約時にデポジット(保証金)が家賃の2ヵ月分必要になります。
退去時に部屋の傷みなどがある場合にはデポジットから修理代が引かれます。
ペットと一緒に住む場合にはテーブルやソファー、壁などを傷めることがありこれらの修理費用はデポジットから引かれます。
このようなことにならないために予め予想できることは対策を施す必要があります。
まとめ
バンコクでペットと一緒に暮らせる賃貸住宅を紹介しました。
バンコクは日本と比べて物件は非常に少ないですが外国人が暮らす住宅の中にはペットと暮らせる物件もあります。
バンコクで自分で探すのは大変なことですのでペットと一緒に快適に暮らせる物件を探すには、現地の日系不動産会社に相談するのが早道と言えます。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。