タイ不動産購入
タイの不動産は、日本と同じようにコンドミニアムやアパートメント、タウンハウス、一軒家が中心になります。
タイには現地の人たちとともにたくさんの外国人が暮らす国で、不動産はタイ人のみでなく外国人も購入しています。
しかし、外国人がタイの不動産を購入する時に土地は購入できず建物だけになります。
その中でも人気があるのはコンドミニアムで、一定の基準を満たせば購入が可能です。
また、タイの不動産購入方法や税金などは日本と大きく異なります。
本記事は、タイの不動産購入方法について解説します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
タイの不動産の販売状況
これまでタイの不動産は、好調なタイ経済とともにコンドミニアムを中心に2013年まではコンドミニアムを中心に販売が好調に推移していました。
しかし、経済成長の鈍化とともに2016年頃から販売が鈍っています。
販売が鈍化したのは、これまで好調であったタイ経済の伸びが弱まったことと、海外の投資家の購入が減ったこと、住宅の価格が高騰しすぎたところに原因があります。
その中でも外国人投資家の国別では最も多い中国の投資家の購入が減っています。
このような状況下の中で、2021年にはバンコクのコンドミニアムの供給戸数が2万戸以下と過去13年の中で、最低の戸数にとどまる見通しが示されています。
外国人が購入できる不動産
タイには一戸建てやタウンハウスなど土地付きの不動産はたくさんありますが、外国人は土地を所有することができないため、購入する不動産はコンドミニアムが中心になります。
タイで、外国人がコンドミニアムを購入できる条件としては、購入するコンドミニアムのタイ人の入居率が50%以上必要で、条件を満たせば購入は可能です。
タイの不動産購入方法
外国人がタイの不動産を購入するには、自分の国で購入するのとは異なるため知っておくべきポイントがあります。
ここでは、外国人がタイで住宅を購入するステップを紹介します。
1.信頼できる不動産会社を選ぶ
日本とタイでは不動産の購入方法が異なるため、現地で信頼できる不動産会社を選ぶ必要があります。
タイには外国人向けの不動産会社がありますが、現地の会社の場合には返答が遅いことや、質問への答えも曖昧な場合があります。
不動産は高額な買い物になるのでこのような状況が続くとストレスになります。
ストレスを減らすためには、日系の不動産会社を選ぶことがおすすめです。
2.現地視察
不動産会社が決まったら次は現地視察です。
コンドミニアムは図面だけの確認では実際の物件と違う場合があります。
また、コンドミニアムが完成していない新築物件はセールスギャラリーを併設されている場合が多く、内装や設備の確認ができます。
さらに、現地視察をすれば不動産だけでなく周辺の交通やショッピングモールなどの環境も確認できるので、現地視察は不動産を購入する際には重要なポイントです。
3.購入物件の選択
不動産は新築と中古物件があります。新築はプレビルドと言われる竣工前に売り出されるケースが多く、完成までに2~3年かかる場合があります。
中古物件は完成済みのため購入後すぐに入居することができます。
さらに、新築と比べて割安で購入できるため、新築と中古のメリットとデメリットを検討する必要があります。
また、購入する時の注意点としては、新築のタイのコンドミニアムなどは日本のように期日通りに完成することはあまりありません。
物件の完成予定に合わせて移住をしてしまうと住むところがなくなるので、余裕をもって物件が完成してから移住することをおすすめします。
4.購入価格を決める
予め購入予算は決めていても、現地で物件を見た時に他に気に入った物件が予算よりも高い場合が有ります。
また、希望するエリアでなければ購入金額が安い物件もあります。
このようなことを考慮して物件を決める必要があります。
価格を比較しやすいように選択する時にできるだけ多くの物件を見ることが必要です。
特に、バンコクで購入する時には最も人気のプロンポンやトンローエリアとその他のエリアでは価格が大きく異なります。
5.居住用か投資用では購入物件が異なる
不動産を購入する時に、自分の居住用であれば現地視察で物件を見て気に入れば購入することができます。
一方、投資用として賃貸するのであればターゲットとなる不動産が異なり、借りる人がどのような不動産の望んでいるかを考えなければなりません。
物件を選ぶ時には、最寄りの駅などからのアクセスやショッピングエリアが近くにあるかなど周辺の環境、部屋の使いやすさ、賃貸の需要などが重要になります。
このような情報は現地の事情に詳しい不動産会社に確認できます。
6.予約と購入
購入する物件が決まったら予約の手続きをします。
新築と中古の場合は購入方法が異なります。新築の予約は多くの場合は、購入金額の1%程度が予約金になり現地通貨で支払います。
予約確定後には10%程度の頭金を支払います。残金の支払方法はタイ国外からバーツ以外の通貨で送金する必要があります。
この時の送金目的を「不動産会社購入」と記入します。これは外国人がタイの不動産を購入した証明となります。
さらに数か月後に10~15%程度の分割金と完成間近の時に残金を支払います。
一方、中古物件の購入は、物件が決まったら10~20%程度の頭金を支払います。
手続きが完了したら新築物件の支払い方法と同じように送金で残金を支払います。
新築と比べると簡単ですが、契約から登記までの時間が短いため早急の準備が必要です。
※不動産を購入する場合には外国人は現地通貨であっても現金で購入できません。
タイで不動産購入の時にタイ人はローンを組むのが一般的ですが、外国人の場合は一括支払いになります。
7.登記移転
物件を登記するために土地局で登記移転を行います。
登記費用は評価価格の2%です。
一般的には新築の場合はデベロッパーと買主の折半で、中古の場合は部屋のオーナーと買主の折半になります。
登記の際には、売買契約書や外貨送金証明書などが必要になります。
タイは不動産を購入する時の費用
1.エージェント手数料
不動産会社を通さずに購入した場合は発生しませんが、一般的にはエージェントを通した購入になります。
手数料はあらかじめ決められた金額、または購入価格の数%になります。
2.登記費用
物件の評価格の2%で新築物件の場合はデベロッパーと折半、中古物件は間のオーナーと買主との折半になる場合が一般的です。
3.光熱費メーターの備え付けおよび備え付け費用
タイの光熱費は電気と水道になります。
これらのメーターを初期登録及び設置をするのに費用がかかります。
4.土地家屋税
タイはこれまで部屋を貸し出す場合には賃貸価格の年率12.5%が土地家屋税でした。
2020年より居住用の不動産についても同様に税金がかかるようになりました。税率は5,000万バーツ以下では評価額の0.02%、5,000万超~7,500万バーツは.0.03%、7,500万超~1億バーツは0.05%、1億バーツ超は0.1%になります。
まとめ
タイの不動産購入を解説しましたがいかがでしたか。
タイでは外国人は土地を購入できないため集合住宅になります。
また、日本と比べると購入方法は簡単で、費用もほとんどかかりません。
2022年現在、バンコクを中心にコンドミニアムの在庫物件が相当数残っているため、これからタイの不動産の購入を考えている人にとってはこれまでよりも安く購入できるチャンスもあります。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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