バンコクのタワーマンション
日本のマンションの中にはタワーマンションと呼ばれる高層建築のマンションがあり、タワーマンションは多くの人が憧れる高級マンションです。
タワーマンションには定義はないものの、日本の建築基準からは概ね高さが60m、20階以上のマンションがそのように呼ばれます。
一方、バンコクでは日本の大型マンションはコンドミニアムなどと呼ばれますが、日本のように建築基準が厳しくないため多くのコンドミニアムは20階以上で、ほとんどが日本のタワーマンションになります。
その中でも、オフィスやレストランが併設された複合施設やコンシェルジェや展望ラウンジなどがある高級ホテルと間違えるようなコンドミニアムなどがあります。
本記事は、バンコクのタワーマンションの中でも、このような施設が整った高級コンドミニアムをご紹介します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコクの建築基準
タイの首都バンコクは、日本と違い地震がほとんどないエリアです。
そのため日本のような耐震設計の必要がなく高層建築物が至る所にあり、日本ではありえないようなデザインの建物もあります。
そのような環境の中でコンドミニアムは30階以上の建物が林立しています。
その中で、バンコクの規則では建物に接する道幅が10m以上なければ高層建築が許可されず、8階以下とされています。
したがってバンコクでは大きな道路に接したエリアだけが高層建築を許されています。
この法律は古くから施行されていたわけではないため、30年以上前の建物は道幅が狭いところにも建てられています。
バンコクのタワーマンションとは
バンコクで開発されたタワーマンションは、大手デベロッパーが開発したマンションや高級ホテルとジョイントして建てられたものがあります。
どのタワーマンションも50階以上の高層建築で、高級ホテルに宿泊した時と同じようなサービスを受けられるところもあります。
もちろん展望も抜群で部屋のサイズも1ベッドルームでも60㎡以上で、500㎡と言う日本ではありえないサイズの部屋もあります。
これらのタワーマンションは、一部のタイ人や外国人富裕層のためのマンションと言えます。
バンコクのタワーマンションのエリア
バンコクのタワーマンションはいろいろなエリアに点在していますがいずれも高級住宅が建ち並ぶエリアや高級ホテル、シティ型リゾートホテルが建つエリアに位置しています。
ここではバンコクのタワーマンションが建つ代表的なエリアをご紹介します。
1.トンローエリア
トンローエリアはタイ人の富裕層や外国人駐在員たちが多く暮らすエリアで、バンコク屈指の高級住宅街です。
このエリアは、スクンビット通りと言う主要道路やソイと言われる脇道でも道幅の広いところにタワーマンションがあります。
外観は高級ホテルとも思われるような造りで、セキュリティやコンシェルジェなども配置されており、周辺にはデパートやおしゃれなレストランが建ち並ぶ日本人の生活にも便利なエリアです。
2.プルンチット・ラチャプラソンエリア
バンコクの中心街にあり最も景観がよく、周辺には高級ホテルや大型ショッピングモール、各国の大使館のあるエリアです。
このエリアはオフィスビルや高層ホテルが建ち並びその中にタワーマンションがあります。このエリアのタワーマンションの特徴はホテルがデベロッパーになっているところもあります。
また、施設内にはレストランやショップ、庭園なども配置されているタワーマンションもあり、トンローと異なるのはもともと住宅地でないため一軒家もなく生活感が感じられないエリアです。
3.リバーサイドエリア
バンコクのリバーサイドは、チャオプラヤー川に面して世界中の5スターホテルが建ち並ぶバンコク屈指の高級ホテルエリアです。
周辺にはアミューズメントパークやバンコク最大の高級ショッピングモール、観光名所のワットポーなどの三大寺院などがあり、外国人観光旅行客だけでなくタイ人の富裕層が買い物や遊びに来るエリアです。このエリアのタワーマンションはホテルによって建てられたものが多く、一流ホテルのサービスを同様に受けられるのが特徴です。
バンコクの中心街からやや離れていて仕事に出かけるには不便なエリアのため、富裕層のタイ人や外国人でリタイアした人たちが暮らしています。
4.その他のエリア
バンコクの中心街にもタワーマンションがあります。
バンコクの中心街で外国人が集まる歓楽街のスクンビットのナナにはBTS(高架鉄道)のナナ駅に直結したタワーマンションが建てられています。
スワンナプーム空港からバンコクに乗り入れるエアポートリンクのマッカサン駅前には、MRT(地下鉄)のプルンチット駅に直結してレストランやオフィスなどもある複合タワーマンションを大手のビール会社が開発するなどこれまでのタワーマンションとは異なり便利なエリアに建てられています。
このようにバンコクのタワーマンションは高級住宅地や高層ビルが立ち並ぶ中心エリアに点在しています。
タワーマンションは景色を楽しめることがポイントの一つですが、高層ビルが最も多いプルンチット・ラチャプラソンが人気のエリアと言えます。
タワーマンションの部屋の特徴
タワーマンションと言っても部屋はオーナーの好みにより特徴がありますが、その中でも標準的な1ベッドルームタイプの部屋としては、広さは80㎡ほどで天井が高く3mほどあり、全面がガラス張りです。
天井を高くすることで広々とした感じがあり、タワーマンションならではの展望が楽しめる造りです。
リビングルームはキッチン、ダイニングが一体化した50㎡以上もある広々とした造りです。
バスルームはバスタブとシャワーブースがありこちらも外の景色が眺められるガラス張りもあります。
ベッドルームのサイズは30㎡以上でキングサイズのベッドやトイレが付くホテル並みの広さです。
部屋の家具や電化製品も高級感のあるものばかりですので、タワーマンションは景観だけでなく部屋の中でも快適な暮らしをすることができます。
タワーマンションの施設
バンコクのコンドミニアムではセキュリティや管理事務所などは一般的ですが、タワーマンションでは無料のサービスとして外来者用との面会用ラウンジやゲストルーム、コンシェルジ、大きなプール、ジムなどがあります。
その他としては子供用の遊技場や最寄りの駅やショッピングセンターなどへのシャトルサービスなどもあり、有料の施設ではランドリーやレストラン、コンビニなど生活に便利な施設が併設されています。
タワーマンションの賃貸価格
バンコクではどのくらいの価格でタワーマンションが借りられるか気になるところですが、タワーマンションはエリアや施設により賃貸価格は大きく異なります。
ここでは、目安としてタワーマンションでは人気のルンピニ公園の北側のプルンチット・ラチャプラソンエリアでも高級タワーマンションの賃貸価格をご紹介します。
部屋の規格は1~3ベッドルームで1ベッドルームは60~80㎡で75,000タイバーツ~(約262,000円~)、2ベッドルームは100~170㎡で120,000タイバーツ~(約420,000円~)、3ベッドルームは155~225㎡で200,000タイバーツ~(約700,000円~)などになります。
これより安いタワーマンションや高額のところもありますが、タワーマンションの生活を満喫するならこの程度の家賃が必要になります。
まとめ
日本より賃貸住宅の価格が安いと言われるバンコクですが、タワーマンションのようなところは別です。日本のタワーマンションとも価格が変わらないですが、部屋のサイズや施設が全く異なります。
バンコクでの生活費を気にすることなく優雅に暮らすのであればタワーマンションは最適の住居と言えます。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
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