バンコクの賃貸住宅価格
タイは日本と比べて賃貸住宅の価格が安いと言われる国です。
バンコクの賃貸住宅は、タイ人が暮らすアパートメントは20㎡で3,000~5,000タイバーツ(約10,500~16,500円)くらいの価格が都心部でも多くあります。
しかし、これらの部屋はトイレとシャワーのみでキッチンがなく外国人が暮らすには快適とは言えません。
キッチン付きになると部屋もやや広めで8,000タイバーツ(約28,000円)以上です。
地元の生活に慣れているタイ人ならこの程度でも十分暮らせますが、セキュリティの脆弱さや騒音を出す部屋があるため、コンドミニアムが最適な住宅と言えます。
コンドミニアムと言っても築年数やエリアにより賃貸価格がさまざまです。
バンコクに居住する時には賃貸価格は生活費の中で大きなウエートを占めるので、快適に暮らせる住宅を見つけるためには賃貸価格を知っておきたいです。
ここでは、バンコクで住居をお探しの方に賃貸価格についてご紹介します。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
バンコクのエリア別の賃貸価格
バンコクの賃貸価格は中心部だから高いと言うわけでなく、エリアごとに価格が変わります。
最も価格が高いエリアはバンコクの新市街と言われるスクンビットエリアで、BTS(高架鉄道)のナナ駅からトンローまでのエリアです。
ナナから東側のアソーク駅周辺はバンコクでは外国人が遊びに来る歓楽街ですが、周辺には大きなコンドミニアムが建ち並びます。
その先には東に向かってプロンポン、トンロー駅が続きますが、このエリアは大きなデパートや日本食のレストラン、スーパーマーケットもあり脇道に入ると閑静な一軒家の住宅街が続き、富裕層のタイ人や外国人駐在員などが暮らしていて、トンローから先に行くほど賃貸価格も安くなります。
次に、大手企業のオフィスが建ち並ぶシーロムにルンピニ公園と言う、日本の日比谷公園のような大きな公園の北側のダチャダムリ通りとウィッタユ通りの周辺は各国の大使館や高層ホテルが多くあります。
この間に平行したランスワン通りにはお洒落なショップやレストランがある高級住宅のエリアで、セキュリティも万全なことから各国の大使館職員も居住していると言われます。
このエリアの周辺にはルンピニ公園の南側のシーロムやサトーンエリアも高級住宅街と言われ、欧米人などが多く暮らしています。
バンコクではこれらのエリアの賃貸価格が最も高く、中心エリアのアソークの北側にMRT(地下鉄)が走るラマ9世やホイクワンなども便利なエリアですが賃貸価格は安くなります。
前出のBTSトンロー駅の先のオンヌットからウドムスクにかけては大きなコンドミニアムが続々と建設されて、同じようなサイズの部屋のコンドミニアムならスクンビットエリアの半額くらいで借りられる住宅もあり、中心エリアまでも数駅のため日本人には人気です。
バンコクは現在のスクンビットやシーロムなどは新しく作られた街で、本来は王宮やヤワラート(中華街)などがある西部エリアが旧市街と言われる中心街でしたが、このエリアにはもともと建物がたくさんあったため新しいコンドミニアムが作られていません。
エリア別の賃貸価格
バンコクの賃貸価格はエリアとコンドミニアムのブランドによります。
同じデベロッパーが開発したコンドミニアムでもブランドを変えて販売しているため同じエリアでも若干賃貸価格は異なりますが、ここではエリア別の平均的な賃貸価格についてご紹介します。
1.スクンビットエリア
スクンビットエリアの賃貸住宅は大きめの部屋が多く、家族帯同向けの物件が多くあります。
部屋のサイズは80~150㎡の2~3ベッドルームが多く賃貸価格は70,000~150,000タイバーツ(約245,000~525,000円)ほどです。
その中には30㎡で25,000タイバーツ(約87,500円)ほどの単身向けの賃貸住宅もあります。
スクンビットエリアはアソーク駅からプロンポン方面の東に向かうスクンビット通りがBTSと並行していますが、この通りの北側の賃貸価格は高く、南側は若干安い傾向があります。
2.ルンピニ公園の北部エリア
このエリアの賃貸価格はスクンビットエリアと同じくらいです。
異なる点はもともと住宅エリアではないため、プロンポンやトンローのように脇道の奥に一軒家はなく、高層のホテルとコンドミニアムが林立しています。
建物はどれがホテルかコンドミニアムなのか分からないほどで、30㎡位の単身用の部屋はなく大きなサイズの部屋になります。
隣接するシーロムやサトーンエリアの賃貸価格は若干安く単身用のサイズを備えているコンドミニアムもあります。
3.都市部のその他のエリア
バンコクの賃貸住宅のエリアとして注目されるのは、MRT(地下鉄)ラマ9世駅とBTSのオンヌット駅から先のエリアです。
ラマ9世駅はスクンビットまでは2駅でシーロムまでは6駅と言う便利なエリアです。
下町風情の残る街ですが、駅周辺には大型のコンドミニアムが次々に建てられて駅に直結した2つのショッピングモールがある生活に便利なアリアです。
このエリアには新しいコンドミニアムが多く部屋のサイズは1~3ベッドルームで、サイズも100㎡くらいまでで25,000~80,000タイバーツ(約87,500~280,000円)で借りられる部屋がたくさんあります。
BTSのオンヌット駅から先のエリアは中心から離れるほど安くなりますが、オンヌット駅でもラマ9世駅よりは2割ほど安い価格になります。
どちらのエリアも新築物件が多いためプールやジムが備えられた高層のコンドミニアムでも価格が安いと言えます。
4.郊外のエリア
バンコクは都市部から離れると賃貸価格も安くなります。
そのエリアはスクンビット通りのバンナーやバンコクの西側を流れるチャオプラヤー川の西岸のトンブリエリアです。
バンナーエリアはオンヌットから続くエリアで、新築のコンドミニアムがたくさん建設されて郊外型の大規模ショッピングモールもありこれからますます発展していくエリアです。
トンブリエリアはBTSのシーロムラインが延長となり沿線周辺にはたくさんコンドミニアムが建設されています。
このエリアはこれまでショッピングするところがありませんでしたが、チャオプラヤー川西岸にバンコクで最も大きなショッピングモールがオープンしたため、バンコクの中心街まで出かける必要がなくなり居住するにはますます便利なエリアになりました。
どちらのエリアも新築コンドミニアムのため1~3ベッドルームで15,000~60,000タイバーツ(約52,500~210,000円)くらいで部屋を探すことができます。
バンコクで賃貸住宅の探し方
バンコクで賃貸住宅を探すには居住する目的によりエリアが大きく異なります。
駐在などで家族帯同で居住するには生活に便利なスクンビットのプロンポンやトンローエリアになります。
ルンピニ公園の北側のエリアは街もきれいに整備されていますが、日本のグッズを買うところがないので欧米人向きと言えます。
リタイアして暮らす場合にはよほどお金に余裕がある以外は、オンヌットやラマ9世などは生活に便利で賃貸価格もそれ程高額ではないため無理なく住めるエリアです。
バンナーやトンブリエリアはさらに賃貸価格が安くなります。
周辺にはスーパーやショッピングモールもあり生活の不便さを感じることもありません。
バンコクで駐在などで働く時には勤務地によっては居住するのに便利なエリアと言えます。
まとめ
このように、バンコクの賃貸価格はエリアによって大きく変わるのは日本と同じです。
不動産価格が安いと言われるバンコクでも中心街になると日本とそれ程変わりません。
賃貸価格は変動していますので、日本人が快適な生活をして安い物件を探すには日系の不動産会社は日本人向けの物件がたくさんありますので一度相談してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。