タイで中古コンドミニアムを200万バーツで買う!
タイは東南アジアの国では最もコンドミニアムが多いと言われます。
その中でも首都のバンコクに集中して、バンコクの戸数は65万戸ですが、そのうち未成約の物件が10万戸もあると言う結果になっています。
その中でタイのコンドミニアムはどのくらいなの価格なのでしょうか。
こちらの記事ではバンコクの不動産会社スックリビングに一部協力を頂き執筆をいたしました。
2021年タイのコンドミニアムの購入実績
タイ政府住宅銀行の調査機関の不動産情報センターの調査では、2021年に外国人が購入したコンドミニアムは8,189戸で前年比の1.1%減でした。
価格帯別では、300万タイバーツ以下が4,046戸、301万~500万タイバーツが1,858戸、501万~750万タイバーツが1,219戸、751万~1,000万タイバーツが510戸、1,000万タイバーツ以上が565戸で専有面積が60㎡以下のものが86%を占めています。
エリアとしては、バンコクが4,213戸と最も多く、以下バンコクの東部に位置するチョンブリ県が2,398戸、プーケット県が344戸、バンコクに隣接してスワンナプーム空港が位置するサムットプラカーン県が337戸、チェンマイ県が313戸と続きます。
購入者の国籍は中国が4,867戸と全体の6割を占めてロシアが306戸、イギリス280戸、アメリカが279戸と続き日本は146戸となっています。
このような結果から300万タイバーツの購入が約50%を占めています。
300万タイバーツ以下の物件となると新築はバンコクでは価格帯が厳しくなるので中古物件が多くなります。
中でも200万タイバーツ位の物件は、外国人やタイ人の投資家だけでなくタイ人の住居用としても多い物件です。
200万タイバーツの物件の部屋のタイプ
200万タイバーツの物件となると、新築ではほとんどなく中古で築年数は10年以内の比較的新しい物件になります。
部屋のタイプは30㎡以上の広さのスタジオ(ワンルーム)タイプの部屋か1ベッドルームの部屋です。
どちらも1人もしくは夫婦で暮らすタイプの部屋になりますが、タイのアパートとは異なりほとんどの部屋には室内にキッチンが付いています。
プライベート感を重視するなら1ベッドルーム、広々とした部屋を好むならスタジオタイプの部屋になります。
最近のタイのコンドミニアムの部屋のタイプの傾向ですが、以前は40㎡位の広々としたスタジオタイプの部屋が多かったですが、最近は30㎡より狭い部屋でも1ベッドルームにするコンドミニアムが増えています。
リビングやベッドルームの部屋のサイズはかなり小さくなりますが、採光やデザインを上手に取り入れて狭さをカバーしています。
このようにタイのコンドミニアムは部屋の広さよりもリビングやベッドルームが独立したタイプが人気となっているため、投資で200万タイバーツ位の物件の購入をお考えの方は部屋のタイプに注意しましょう。
200万のコンドミニアムの選び方
タイにはたくさんの不動産デベロッパーがあります。
それらの企業は民間住宅やタウンハウス、オフィスビルなど得意分野があり、コンドミニアムに強いデベロッパーではいくつかブランドがあり、ブランドにより価格が異なります。
代表的なところではAPタイランド社のリズム(RHYTHM)やライフ(Life)、アスパイヤ(Aspire)などでLPNデベロップメント社のルンピニスイート(LUMPINISUITES)、ルンピニプレイス(LUMPINIPLACE)などがあります。
これらのブランドは購入価格が若干高くなりますが、タイの不動産を知らない方には安心感のあるブランドと言えます。
居住するコンドミニアムの選び方
居住するコンドミニアムを選ぶ時には、自分の好みの場所を選べばよいのですがコンドミニアムが気に入ったとしても周辺の環境や渋滞が酷いなど、住んだ後に分かることもあります。
特に200万タイバーツ位の物件は鉄道の駅から離れていることが多いので、どのくらいで駅に着くのかしっかり確認したいところです。
部屋で確認したいのは方角です。タイのコンドミニアムは高層の建物が多いため景色の良い方向の部屋を選びがちですが、重要なのは方角です。
タイは亜熱帯の国なので昼間の暑さは日本の比ではありません。
景色がよいからと言って西向きの部屋を選んでしまうと、午後は直射日光を浴びて部屋の温度が高くなり一日中エアコンをつけることになります。
また、中古物件の場合は水回りや備えられている家具や電化製品のチェックは必要です。
投資で購入するコンドミニアムの選び方
投資でタイにコンドミニアムを購入する場合には、自分が住むのとは違いどのような人が住むのかを考える必要があります。
その中でも200万タイバーツ位のコンドミニアムの場合の賃貸金額は月額1万タイバーツ位になります。
バンコクで鉄道の駅から近いところでは築10年以上で部屋のサイズは約30㎡位、駅から遠くなると40㎡位の部屋のサイズで、建てられてからそれほど年数が経っていない物件があります。
賃貸の場合には借りる人のほとんどは仕事をしているでしょうから、新しい物件でも駅から離れていたりする場合には借り手が付かない場合があります。
また、電化製品や家具などが古い場合は故障などがあった時には、部屋のオーナーが費用負担して交換や修理しなければならないので、購入する時にはこれらをきちんとチェックしなければなりません。
このように投資でコンドミニアムを購入する場合には、自分の好みではなく便利さや部屋の調度品、電化製品の充実度をチェックしましょう。
これから購入するのにおすすめのエリア
これからタイでコンドミニアムを購入する方で200万タイバーツとなると、購入できる物件やエリアが限られます。
購入できるのは中古物件となり、築年数や部屋のサイズ駅などからの距離はエリアによって異なります。
では、外国人に人気のエリアではどのようなコンドミニアムが購入できるのでしょうか。
1.バンコクエリア
高級住宅街や繁華街として有名なスクンビットやシーロム、サイアム以外のエリアであれば都心部から少し離れれば築10年くらいで35㎡位のベッドルームの購入が可能です。
比較的物件が多いのがMRT(地下鉄)のホイクワンからラットプラオ間、BTSスクンビット線のオンヌットからバンナーなどになります。
また、これから人気が出る場所としてはBTSシーロム線が延長になったチャオプラヤー川の先のクルントンブリやウオンウェンヤイなどは周辺にアイコンサイアムや川を挟んでアシアンテイークなどの施設があり人気のエリアとなるのでおすすめです。
2.パタヤエリア
リタイアした欧米人に人気なのがパタヤです。
パタヤはバンコクのように人が多すぎず目前に海があるのも人気の理由といえます。
パタヤはバンコクよりも安く、1ベッドルームで200万以下でも物件はたくさんあります。
主なエリアとしては、高級ホテルが建ち並ぶノースパタヤや南部に位置するジョムティエンビーチなどが人気ですが、繁華街のある街の中心にもコンドミニアムがあります。
バンコクと比べると交通インフラが整備されていないので、街から離れたエリアでは車やバイクが必要になる場合があります。
3.その他のエリア
その他のエリアとしては南部のプーケットには県庁所在地のプーケットタウンや外国人向けの娯楽施設があるパトンビーチなどにコンドミニアムがあります。
こちらもパタヤ同様に欧米人に人気です。プーケットは綺麗な海が有名で、のんびり暮らすには最適ですが交通インフラや買い物などには不便さを感じ、レストランなどは外国人観光客向価格のためバンコクよりも割高になります。
タイの北部に位置するチェンマイもリタイアした外国人には人気です。
チェンマイは旧市街を取り囲むように発展した街なので、中心街にはコンドミニアムはほとんどありません。
街を取り囲むようにコンドミニアムが建ちます。
その中で外国人に人気のエリアは旧市街の北西部に位置するニンマヘミングです。
お洒落なお店が建ち並び大型ショッピングモールも近くにあるため外国人でも暮らしやすいエリアです。
まとめ
タイ200万バーツのコンドミニアムを紹介しましたがいかがでしたか。
タイのコンドミニアムは未成約の物件が増えていると言われながらも、続々新しいコンドミニアムが誕生して価格は年々高くなっています。
これは現地のタイ人が古いコンドミニアムから新しい住居に買い替えが行われていると言うことです。
買い替えが進めば200万位で購入できる物件も増えてますますコンドミニアムが購入しやすくなると言えます。
こちらの記事の一部の執筆にあたりましてタイ・バンコクの不動産会社スックリビングに協力を頂きました。
タイ・バンコクの賃貸物件をお探しならスックリビング。